昔の日本人は命より大切なものがあった。
それは名誉である。
名誉のためなら、命は安いものだと考えられた。
この考え方にはビックリだ。
今、どんな事があっても命が大切だと日本中の人が言うと思う。
戦争があってから、命の尊さがずーっと謳われている。
命こそが全てなのだ。
では、昔の日本人は、戦争を経験していないのかというと、そうではない。
そりゃもう、内戦がひどいのだ。
ただ一つ違うのは、名誉の為に死んだかどうかという事で、これは教育によるものだ。
沖縄では、小さい頃から学校で戦争の悲惨さと命の尊さを学ぶ。
それと同じように、名誉の事を学んでいたら、名誉が最上級になる事は想像できる。
今でもなんとなく、名誉が最上級であっても納得できる。
羞恥を負うくらいなら死んだ方がましという考え方に納得できる。
ただそれは、二者択一に迫られたときに判断するものであって、日頃からそんな考え方で生きていく事は出来ない。
昔の人に比べて、羞恥のレベルが下がったといった方が分かりやすい。
名誉が大切という事は、人生に目標ができるという事でもある。
名誉の為に生きるという事だ。
新渡戸稲造の武士道にもこの事は書かれている。
ヨーロッパの騎士道も似たような考え方があるらしい。
堅苦しくて難儀な考え方に思われるかもしれないが、よくよく考えてみると人生を楽しむウマい考え方なのかもしれないなぁ、と思った。