
直木賞受賞作にして映画化され、来月映画公開、先立って読んでみようかということで。
従来の仇討ちの話でありがちなのは、届け出て仇討ちしますと国を出るもなかなか見つからず
なんなら数十年かけてやっと遭遇、仇を討ってめでたしめでたしで終わるところ、
本作では構成が全く逆で、冒頭で仇を見つける(あっけなく)と「我こそは~」と
名乗りを上げ、本懐を遂げ、首級(しるし)を持ち、さっそうと消える。
ここから話が始まります。
すでにクライマックスであろう仇討ちが終わってから進んでいくんですが
仇討ちが成功したのかは、役所(番所)に「成功しました」と届け出、
証拠として首級(は後年ではあまりにエグいので髷(遺髪)で可)と
本当に行われたかを検証するため、国元から役人が目撃者から話を数人から聞いて調査
ホントに実行されたかを確かめることになってるようで、実行者(菊之助という)
の縁者と名乗る武家者が現場の芝居小屋の並ぶ木挽町に、中でも森田屋で働く目撃者の5人
次々に話を聞いていく展開。
ですが、見た景色(あだ討ち)は一つですから、5人とも同じ話をするだけなんだが
あだ討ちの証言以上に5人の身上話のほうが尺が長いのが不思議だったのが
菊之助は森田屋に短期間ではあるが宿泊も含めて厄介になってて、証言の5人とも
少なからずの関わりが、その中でも〇〇とは…
後々、無駄に長く感じた身上話のほぼすべてが伏線回収になっていて
森田屋という芝居小屋の前で実行されたあだ討ちなだけに、”〇〇◯ー◯”であり
芝居小屋の前だけに”〇〇がかったあだ討ち”
タイトルもなぜ「仇討ち」ではなく「あだ討ち」なのか、最後の最後にわかります。
これ書いちゃうと完全にネタバレしちゃうんで、◯で伏せ字にしました。
この伏せ字がこの話の重要なとこで、読み進めるうちに面白くなっていくのよ。
それにダラダラと詳しく書いてるとネタバレしそうで短めで留めておきました。
特に最終段の結末への展開、これは面白い!(*^^*)
久しぶりにいい小説を読んだように思います。オススメ!(*゚▽゚*)
時間の余裕がない方は映画でもどうです?
最初、原作だけで終わらそうと思って読んだ本作、映画も観たくなってしまいました、m(_ _)m
映画『木挽町のあだ討ち』本予告 ◤2026年2月27日(金)公開

















