エミン・ユルマズ 著 『エブリシング・ヒストリーと地政学 』 | 国道179号沿線住民とっ散らかりブログ

国道179号沿線住民とっ散らかりブログ

楽器もできない音楽好きのおっさんが
中坊並みの文章力で書いてるブログ。
撮影地:上石見信号場付近にて



読了したものの、さあ、どこをかいつまんで述べていこうかと考えるも
歴史が紀元前前から環濠通過までと、あまりの広範囲に渡りすぎて
「どうしたものか」と途方に暮れるも、最終盤のあと書きともとれるまとめに
ちょうど具合のいい文節があったので「丸写しでご勘弁を、m(_ _)m 」
ということで、以下の文はそのまんま丸写しということで参ります、↓


>本書では、マネーがいかに文明の発展を加速させ、特に破壊的な影響を与えてきたのか、
地政学的見地から人類史をたどってきた。
世界最初のコインが鋳造されてわずか2700年・・・この間にローマ帝国が勃興し
ルネサンスで銀行の仕組みが作られ、17世紀オランダで証券取引がはじまり
18世紀に日本で世界初の先物取引が開始され、19世紀に金本位制ができ
2つの大戦を経て1950年代にクレジットカードが生まれ、
1994年にはインターネットバンキングが始まり、
2008年には世界初の暗号通貨ビットコインが生まれた。
様々な技術が進歩したからマネーが形を変えたというよりは
マネーが社会のなかで要求する機能が増え、金融の仕組みが進化し
イノベーションを誘発する土壌を育んできたとも言えるのではないだろうか。
マネーの力が人間社会を加速度的に発展させてきたのである。

そもそもなぜ私たちはお金に価値があると思えるのだろう。
なぜお金はお金として世界中で機能するのだろう。

その答えは端的にいって。私たちの信仰である。

金本位制以降の通貨は、信用創造というプロセスを通して生み出されている。
「お金がどこからくるのか?」といったら、実は世の中にあるお金の大半は
各国の中央銀行が印刷したものではなく、
”民間銀行の信用創造プロセスを通じて生み出されている”のだ。

たとえばある人が銀行に行って「家を買うから4000万円貸してください」
と言うとしよう。
この4000万円は、銀行が預金者から集めた資金から貸し出されているような
イメージがあるがそうではない。
銀行が融資を実行するその瞬間に、借り手の銀行口座に4000万円の預金が記帳され
銀行のバランスシート上に、資産として「貸出金」が、負債として「預金」が同時に創造される。
無から新たに生まれたこの預金は、設計士やハウスメーカーなどに支払われる。
つまり決済手段として機能するため、事実上の「新しい貨幣」となるわけだ。
そして設計士やハウスメーカーが受け取ったお金は、また別の銀行に預けられ
さらに貸し出されるというサイクルが繰り返される。

このプロセスを「信用創造」と呼び、銀行全体で預金と貸し出しが繰り返されることで、

”当初の預金額の何倍もの預金通貨(マネーサプライ)が生み出されるというマジック”が起こる。

この仕組みを部分準備銀行制度とも呼ぶが、銀行はわずかな預金準備でも
多額の貸し出しができる。
「預金が何倍もの貸し出しを生んで、貸し出しが新たな預金を創造する」
このメカニズムが機能するのも、現代のマネーは金のような物理的な価値に
裏打ちされたものではないため、社会全体が共有する「信用」であり
我々の文明に対するいわば「共同幻想」によってなのである。
信用創造がもたらす貨幣の伸縮性は、資本主義経済にダイナミクスを与えWる一方で
不安定な景気循環を生み出す主因ともなってきたが、信用創造を「破壊的」
イノベーションを供給するのに不可欠なメカニズムだと。
まさに破壊と創造の起点にマネーがあるのである。

本書では、世界恐慌、リーマンショックなどの金融危機を取り上げ
資産バブルの発生と破壊、債務の累積、デフレへの移行といったメカニズムが
いかに実体経済に深刻な打撃を与えたかを浮き彫りにしてきた。
また過剰な金融緩和が制御不能なインフレを引き起こし、社会不安や争いの
火種となってきた歴史も明らかにした。
地政学的要因とも密接に結びついたマネーのコントロールの難しさは
今夕工学という学問が確立され、世界の中央銀行が試行錯誤を続けてきたにもかかわらず
いまだ最適解が見つかって利ないのも明らかだ。

今後、マネーの未来はどうなるものか。
キャッシュレス化が進み、その形態がよりデジタルなものへと移行していくことは間違いない。
だが、触媒としてのマネーの本質が変わることはないだろう。
お金の存在しないユートピアを夢想する人もいるが、はたしてそこで人々が
労働や創造へ向かうインセンティブが得られるのだろうか・・・その答えはまだない(完)