森永卓郎 神山典士 共著 『さらば!グローバル資本主義』 | 国道179号沿線住民とっ散らかりブログ

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楽器もできない音楽好きのおっさんが
中坊並みの文章力で書いてるブログ。
撮影地:若桜鉄道、八頭高校前~因幡船岡駅間



主題は2つ、「トカイナカ」移住を推奨、そして「ブルジットジョブ」への決別
ブルジットジョブとは一言で表すと、

「社会に何の影響ももたらさず、働く当人が意味がないと感じている仕事」のこと。
成熟した資本主義が行き詰まる要因、東京一極集中の限界、資本主義の成熟を分析すると

資本家が労働者を搾取(時間と労働力)し、資本家は富を増やし、労働者は閉塞状況に追い込まれる」
ことであり、私の口癖の一つでもある、

「人間には2種類いる。絞りと取られる人間と、搾り取る人間」
 私はどちらでもない”搾り取られない側”にいたくて日々「どうすれば?」と
思案し続けているんです。

23区内で1LDK平均マンション相場が1億2千万円と、共働きしたところで
とてもじゃないが買えない。もちろん子育てなんぞ夢のまた夢。
育てるにしても高額の学費にコスト。

トカイナカ、埼玉・所沢(西武沿線・都心の新宿・池袋まで1時間圏内)移住を実行した森永氏、
畑を耕し、食費を浮かせることができれば最低「6万円/人」あれば暮らせると確信
(家族4人で24万円/月)

もちろん、なんにしても長所もあれば短所もあります。
ご近所との付き合い(ウチもそうですが”田舎過ぎないイナカ”では、程々の距離感がイイ)
は必須なのと、もう一つの必須はクルマと免許証。
それさえクリアできれば家賃などで汲々としなくともよくなる。
そもそも”人間らしい生活”が得られると。

ここで知っておいてほしいのは、政治家と官僚のほとんどは東京育ちだということ。
直近の歴代総理経験者、安倍氏は山口、岸田氏は広島、石破氏は鳥取が地元選挙区ではありますが
3人とも早い段階で東京に住み、東京の高校・大学を卒業しています。
里帰りするのは盆暮れ正月だけ。
言ってみれば、東京生まれ東京育ち。
官僚もまたしかり。東京大学入学者の56%以上(2022年・サンデー毎日調べ)は
首都圏出身者です。
こうして東京生まれ東京育ちの政治家や官僚が政界官界に入っていくわけですから
地方の生活や考え方、悩みの実情を”自分ごと”として捉えることは難しい。
自分たちの見える範囲で、自分たちの価値観の中で、自分たちの考える「政策」が
まかり通っています。
結果的に東京の永田町や霞が関の机上で考えた、地方の実情とかけ離れた「地方創生案」
が行われることになります。

『地方創生を”自分ごと”として捕らえない役場職員』こんな状況ですから
いくr政治家や官僚が中央で考えた政策を押し付けても、地方は変わらない。

『好き/嫌いのスイッチをオンにして生きる』
この本自体が森永卓郎氏の最晩年・月に書かれており、この項が最終章であり
いわば遺言のような提言だと思いながら読みました。

『ブルジットジョブからはアートは生まれない』とし、
ブルジットジョブに追われる生活をしていたら、もともと持っていた想像力も摩耗してしまう。
自分が好きでもないことにかかわっても、アートは生まれません。
重要なのは、好きと嫌いをはっきりさせること。
どんなに頑張っても”本心から好きでもないものは長続きしないからであり
「好きこそものの上手なれ」とは昔の人はよく言ったものです。

現在の都市生活者は「好きと嫌いのスイッチを”オフ”にしている」と言った人がいます。
それもそうで、あの満員電車に乗れるのは「満員電車が嫌いのスイッチを”オフ”にしている」から。
そのスイッチをオフにしているから、都会の人は長時間他人とおしくらまんじゅう
しながら会社へと通勤電車で向かえるのです。
反対に、大好きな海にも行けないで何週間もオフィスにこもり続けられるのは
「好き」のスイッチをオフにしているからです。
スキーに行けない、温泉に行けない、コンサートにも行けない
そんな「~できない」状況で仕事ばかりしている人は、好きのスイッチをオフにしている。
そうでなかったら、我慢することが我慢できずに暴発してしまうことでしょう。

『日本に第2の「葛飾北斎」が生まれない訳』
もしそうであれば、都会生活者はアーティストになれないということになります。
「好きと嫌いのスイッチ」をオフにしていたら、芸術を生み出すアーティストにはどう考えてもなれません。
こんな人たちがいくらいても、イノベーティブな商品やサービスは生まれてこないのです。
だから日本から「iphone」は生まれてこなかったし、GAFAも「OpenAI」も
生まれてこなかったのです。なぜなら・・・

『想像力を削ぐ生活をしなければ、グローバル資本主義に毒された都会生活を
続けられない人がほとんどだからです』
「好きと嫌いのスイッチをオフにして」「想像力を削ぐ生活」をしなければ
お金を稼げない、生活ができない。
それが、この国の今日の多くの都市生活者の実態なのです。

『暗黒の30年間から脱出できない日本』それらは「グローバル資本主義」に飲み込まれたからで
多くの人が、お金、お金に追い回されてクソのような「ブルジットジョブ」に
取り込まれている。
日本人の本当のクリエイティビティが発揮できずに、ただただ次官に追われた肉体労働に堕している。
東京一極にしがみつき、金融業の独占を許している。
だから、日本と日本人は疲弊してしまったのです。


これらは森永卓郎氏の最後の言葉・遺言と肝に銘じて残したく、かなりの部分を
引用させていただきました、m(_ _)m