和田秀樹 著 『さらば日大!』 | 国道179号沿線住民とっ散らかりブログ

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楽器もできない音楽好きのおっさんが
中坊並みの文章力で書いてるブログ。
撮影地:津山線、建部~福渡駅間にて



氏の著作を読んで、このブログでも何回か書いてますが、今回は医療のことじゃない。
医者である和田秀樹氏、日大となんの関連があるかといいますと、
理事長に就任した林真理子氏と20年以上、懇意にしてたこともあり、氏から直々に
「日大の改革を手伝ってくれない?常務理事の席を用意するから」ってんで
病院の代表職だったり、掛け持ちで診療業務も辞職してまで尽力したものが
1年ちょっとで彼女のほうから「学部長たちがうるさいから辞めてくれない?」
和田氏もホトホト愛想が尽きて、有り体に言えば、事の顛末や恨み節などの”恨み辛み”を綴った本。

というか、日大についてこのブログ、何回ネタにして書いたやら。










関連して10回ほどは書いてましたが、それもそのはずで”不祥事の総合デパート”の様相で
アメフト部員のタックル問題に端を発し、日大病院建て替え費用の水増しキックバック特別背任容疑
の関し、田中前理事長の所得税法違反(脱税)逮捕、再びアメフト部員の大麻所持と使用容疑
そして部室から大麻片が出ても警察に届けず、しばし隠蔽・もみ消しを画策したとも
取られかねない空白の○日を主導した副理事長等々…
探せばいくらでも出てきて、本著にも時系列で箇条書きしてますが全部取り上げていると
時間がかかってしょうがない(笑)

卒業生の林氏が名乗りを上げ、日大を再生するといきこんではみたものの、到底ムリ芸だと
就任会見時から思ってましたが、和田氏の言う通りならば間違ってなかったかと。

1行で片付けるなら、「ミイラ取りがミイラになった林理事長」、ハイ、終わり(笑)

それなりの数の工場を渡り歩いて見てきて確信、「会社(組織)の常識は社会の非常識」の法則が
そのまんま、日大に当てはまる。

余談ですが、忘れた頃に首をもたげるリストラを容易にできる「首切り法案」
「再教育して再就職を」って言うけどさ、中高年の一つの会社、いや、
”非常識な会社組織にどっぷりぬるま湯に浸かって”きた中高年のホワイトカラー
面接でも「なにが出来ますか」と面接官から問われ「部長ならできます」って(笑)
そんなの使えますか?って話と同様。

前・田中理事長に染め上がった日大が、そんじょそこらの生半可な小手先の対応で変わるはずがない。
林理事長も、副理事や学部長たちと距離を縮めるべく接近し、対話をするうちに
段々と彼ら側に取り込まれた。
そんな感じですし、そもそも日大自体の図体がデカすぎます。
全学部合わせて96000人でしたっけ?
学生数が日本一、風通しをよくするためにも、田中氏が去ったとは言え、
強大すぎると権力も集中してしまうと、また汚職の温床にも。

解体・分社化とはいわないか、大学だから「分学化」と言うべきか…
たしかに役員で、旧田中派閥出身はピークの1/4にはなったものの、役員会では結局
”声の一番デカイものが「場」を支配してしまう”のでは改革なんてできるはずもない。

深刻なのは、私学助成金は全額カットされてしまってて、そのままだと経営もおぼつかないはずなのに
本著を読んでると、役員にその危機感が全く感じられず、依頼永劫なんら問題なく
日大は存続できるものだと思い込んでるところでしょうか。
「見たくないものは見ない”ようにし”、そもそもなかったことにしてる心理」が働いてるように思えます。

一言でギュッと表すなら、ここでも「利権ムラ化」それも巨大な私大の利権ムラ。
正直、日大がどうなろうと知ったこっちゃないんです。
少子化の今、学生が集まらず、留学生をムリから押し込んでどうにかという大学’(特に私大)が多い中
いっそマンモス日大がなくなればその分、ウチの大学に希望者が来るんじゃないか?
と考えてる私大は少なくないかとも。

ダーウィンは言った、「生き残れるものは強さではなく、環境の変化に対応できたもの」だとするなら
恐竜は隕石が落ちたからだとか、噴火による日照不足・地球の寒冷化によって
自ら持て余すほどデカくなりすぎた巨体ゆえ、環境の変化に対応できなかったらか滅んだ。
とするならば、自ら変化を拒む日大もまた恐竜のごとく、またその巨体ゆえ滅ぶしかないのかもしれないな。

とは言え、日大が滅んで悲しむのは日大卒業生だけだったりしてね、m(_ _)m