先週から公開「スオミの話をしよう」にかけてみました。
先週、公開までの期間、三谷幸喜さんフジテレビに出ずっぱりで忙しいこと。
ま、バラエティ大好きな三谷さんだからさほど苦ではなかったかもしれないが。
本題に戻りましょう。
「直美」というと、渡辺直美さんのことだと思うでしょうがさにあらず。
今回は「なおみ」とは読みません。
「直美」と書いて「ちょくび」と読ませます。
「ちょくびってなんぞや?」と思うのは仕方ないと思います、私もそうでしたから。
これ、先週号の週刊新潮だったと思います(文春ではなかった気が)掲載記事です。
「ちょくび」とはなにか、それは・・・
医師国家資格に合格すると研修医期間に入ります。
そして研修医期間が終わると、志望する医療科の勤務医として働くのがセオリーなんですが
勤務医として働くことなく研修医から、”直に美容外科医師になる人”のことを略して
「直美(ちょくび)」と呼ぶ業界用語のことで、このことが問題に
なりかけているという記事でして・・・
これね【直美】と検索かけても【渡辺直美】しかひっかからず、
【直美・美容外科】と検索しても、今度は名前が直美という美容外科の先生
しか出てきませんでした。
よって「ちょくび」に関して知れる記事が出てこないので、ここからは私の新潮の記事を読んだ記憶を
たどるしかなく、たぶんですがほぼ合ってると思います。
なぜならこの時期はとても興味を引く内容で、2回読み返しましたから。では行きます。
2024年度実績で、医師国家資格に合格した者が、9千人を少し超えたくらい。
この数に「意外と多いやん」と思われた方もいるかと思います、私もそうでした。
医師不足と言われ続けてる印象が強いからだと思いますが、例年9千人前後の医師が誕生してるとしましょう。
9千人の中で毎年200人ほどが研修医期間を終えるとそのまま美容外科医院に就職。
これ、”直だけで200人”ということで、数年間勤務医として働いて転科して美容外科医に
”転職”はカウントされてません。
なぜそんなに美容外科が人気なのか? 答えは至極簡単で、医師の中で一番儲かる科だからで、
診療(施術)が自由診療の占める部分が多く、値段は医師のさじ加減でいくらでも
(といっても他院との価格・相場ってのはあるんでしょうが)時価(言い値)ってしても差し支えない。
そこが人気でして。
気持ちはわからんでもないんです、代々医者の家系なら高額の授業料もキャッシュ払いでしょうが
でなければ奨学金の返済もままならないでしょう。
手っ取り早く返済するなら実入りの良い美容外科医を目指すのもアリかもしらんが。
あれは何年前だったか、男女が医大で受験し、点数が同点なら男性を優先するとか
男に下駄を履かせてたという問題がクローズアップされ「女性差別だ!」と糾弾された私立医大がありました。
なぜ男性を優先するかといえば、女性医師を増やすと診療科の偏りが大きくなるとされ
特に外科・救急医を増やしたい医大側、女性は皮膚科・眼科・美容外科と医師不足に喫緊の課題とは
無縁の診療希望者が多いためというのが理由。
医大側は言えばよかったんです「女性医師を増やすと美容外科医ばかりが増えていくのは本意ではない」
ならば女性志望者に聞くが「あんた、外科や救急の激務をこなす気概はありますか?」と。
そりゃ非難轟々でしょう、男だって激務で腰が引けるのに女性がこなせるわけがない。
「女性をこき使うな」と炎上してくるでしょうが、主張すべきことは言っておいたほうがいい、
仮に炎上しようともですし、それは兵庫県知事・斎藤氏もそうで、ホリエモンあたりが主張してる
「天下り先の定年年齢を下げようとしてハメられました」って。
最後に締めくくるコメントとして、美容外科最大手の高須クリニックの院長
「メスを一度も握ったことがないような直美は一度も採用したことはないですし、今後も採用しません」
とのこと。
ただねえ・・・そりゃ今はいいでしょう、儲かるのもわかる気がしますがこの構造
一時の歯科乱立に似ていて、過当競争に耐えきれず倒産・廃業が急増した時期がありました。
数年後、美容外科の業界もこのまま美容外科医が”増えすぎると”飽和状態になると予想します。
ま、歯科医は歯科医しかできませんが医師は転科できるんでね、だからって美容外科しか
してこなかった医師が簡単に潰しが効くかどうかは・・・m(_ _)m