マスコミの報道を鵜呑みにしてはいけない。悪いのは国交省。 | 国道179号線沿線住民とっ散らかりブログ

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楽器もできない音楽好きのおっさんが
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撮影地:伯備線・豪渓駅周辺、通称セリカカーブにて

またマスコミがやりよったね、悪いのは自動車メーカーのようにしか思えない報道。
ここでもまた”法則の発動”があったようで、文系左巻きバカにこのことが理解できるはずもなく
お決まりのように国交省が配布した資料をそのまま載せるだけの、なんなら中学生でもできるような簡単なお仕事。
この資料の裏取りを全くしていない。いや、したところでチンプンカンプンだろうね。
なにせ、文系左巻きバカだから。

たしかに法律は法律ですが、アップデートもせず放置し続けた国交省が悪いと断言します。
そもそも、一度に5社の自動車メーカーの不正が出ること自体が不思議に思ってましたが
浅香豊氏の動画で事の経緯を詳しく説明、すごく合点がいきました。


一例を挙げて説明しましょうか。
トヨタの「衝突試験での偽装データ提出」


国交省の検査基準では、車体後部に1100kgの台車を衝突させ、キャビンが潰れず
乗員に過大な怪我がないかを確かめる試験ですが、トヨタでは台車の重さを1800kgに設定し
試験を行っていました。
なぜ1800kgなのか、それは米の衝突試験では1800kgをぶつけ、それに合格しないと米で売ってはいけないから
そうしてるのであって、米基準の1800kgで問題ないないのだから、わざわざ1100kgでの衝突検査しなくていいんじゃね?
やったとて合格しか出ないから、という長年の”慣習”があったわけです。
1800kgでOKだったものが1100kgで不合格が出るなんて普通は考えませんよね。
それをポロっと国交省の役人に喋っちゃったみたいなんです。
「ウチでは1800kg台車を使って検査してますので絶対大丈夫です」とでも口を滑らしたのかな、誇らしげに。

そこに国交省が嚙みついた。
「ウチの検査では1100kgで衝突させる約束やんけ!それを1800kgでぶつけて安全だからって。
ずっと偽装データを出してきとったということやないか!」ということらしいです。

普通の人はそれ聞いて「???」ですよね。
これがね「衝突代車は”1100kg以上”を使うこと」という条件であれば問題はないが
「”1100kg”を使うこと」と書いてあれば、それが例え1110kg台車を使用したところで
そんなデータはデータじゃない、というのが国交省の言い分ということらしい。

これが俗にいう「役人文学」ってやつですね。
なにが正しくて、なにが間違ってるかは彼らには関係ない。
”自分こそがルール”だから。
想像するに残りの他メーカーの違反も似たり寄ったりでしょう。

前にもスバルが似たような完成車検査の偽装問題ってのがありましたが
そもそも完成車検査にしても、今回の型式指定にしても、その基準ってのが
国産自動車製造の勃興期、高度経済成長期に作られたもので、そこから数十年経った今でも
大してアップデートできていなかったのが、いや、”放置”していた国交省の責任だと私は考えてます。

ただね、メーカーももっと強く役所に働きかけ、基準のアップデートを請願し続けるべきでした。
「世界基準で検査させてください。このままだとガラパゴス化ですよ」とでも言えば
説得できてたかもしれません。

こんな話、どこのマスコミも伝えてないですよね?
ただ国交省から渡された資料に何の疑いも持たず、そのまんま書いて報道しただけ。
ま、マスコミなんて”役所の御用記者”ですから、毎月4千円ほど払ってまで新聞取って読むなんて
カネをドブに捨てるようなもの。新聞読まなくなってよかったなと。
新聞に書いてある情報を鵜呑みにするほどバカになっていく。
バカになっていくという表現が不適切なら、”デマに塗れた役所の従順な僕”になるしかない
という言い方に換えましょう。
お上(役人や政治屋)の言うことは絶対だとする日本特有の性格の人が多いのもその成果?(笑)


最後に、むか~し耳にした、国交省にまつわる嘘のようなホントの話をしましょうか。
40年以上前の話ですよ。
私、こうみえて1年足らずですがこの業界にいたもんで、一般人よりは多少詳しいと自負してます。
仮にトヨタとしましょう。↑でも例題に出したのでついでです。
トヨタが画期的な新型車を秘密裏に開発しました。
売り出すには国交省の型式指定検査を受けなければいけません。
それがどうしたものか、画期的過ぎて国交省の役人には理解ができません。
理解ができないというより、これを合格にしていいのかがわからない。
いくら考えても判断が付かないので、第三者を呼び出して意見を聞こうということになり
呼び出したわけです。
その国交省に呼び出された専門家ってのが・・・

ライバルの他自動車メーカーのエンジニア、例えば日産とかホンダのです。
目の前にこれまでトヨタの一部の社員以外見たことがない新型車が置いてある。
「コレ、今度トヨタが売り出したい新型車ですけど、このまま合格させていいと思いますか?」って
日産やホンダの人に聞くわけです。

これまでなんのために秘密にしてたんや?ってことです。
ふつうは新車発表会などで初めて目にするものが、発売半年以上前にライバルメーカーにバレとるんです。

コントのようなホントの実話です。
そもそも自動車担当の国交省の役人が全員理系・工学部出身ってことでもないでしょうし。
なんなら文系キャリアがメカなんてな~んも知らんもんが、エラそうにメーカーに指示しとるわけです。

で、役人の特性として門前払い、却下(という名のイチャモン)を繰り返すほど
役人の格が上がると思っとるからね。たち悪いわ。

役人以上にタチ悪いのは、御用記者に成り下がったマスコミのほうかもしれませんが。