斎藤幸平 著 『ゼロからの資本論』あらゆるものが商品化され、資本家に蒐集されるの回 | 国道179号沿線住民とっ散らかりブログ

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マルクスを研究してる人だってね。
やや難解でもあるマルクスの資本論をかみ砕いて解説してる内容でしたが、社会(共産)主義礼賛だとし
聞かず嫌いとするのはもったいないといいますか・・・
現時点、資本主義は行き詰ってると感じることもしばしばで、東西冷戦を経てソ連が崩壊し
資本主義全盛時代到来かと思いきや、その資本主義の悪いとこばかりが目に付くように。
常々、社会主義でもない、ましてや資本主義でもない新しい資本主義に代わるものはなにかないか?
というのが思考・思想の中の1テーマではありまして。

ソ連ってアレ、厳密には社会・共産主義ではありませんからね。あんなもん。
マルクスが定義する社会主義とはかけ離れたもので、あれで「社会主義はダメだ」というのは早計。
社会主義と言うより「国家○○主義」、ここらで止めておきます。
というのもあまりに広範囲で、とてもじゃないが1ブログで書ききれないので2回に分けて書こうかと。

今回は資本主義のダメなとこ、その一因「ありとあらゆるものが商品化され、資本家に蒐集され続ける社会。
例を挙げて説明していきましょう。

最近になって始まったのかな、やたら水を売ってるでしょ。
蛇口を捻れば(水道代を滞納していなければですが)水が出るのですがそれとは別に
ペットボトル入りの水を買う感覚は私にはないんですね。
TVショッピングの”JャパNット”で水を売り出したんです。
やたら「無料」を繰り返し、声高に叫ぶんです。
「ウォーターサーバー代無料、送料無料、〇本まで無料」と、まるで「買わなきゃ損」みたいな。
よく聞くとなんてことはない、サブスク式課金になっててそりゃそうだ。
タダで水配るボランティアでもあるまいし、無料・タダでも儲けが出るようなシステムになってるはず。
余計なお世話だが、これで契約する人っているのかね?
ブログで何回書いてるか、ペットボトルのお茶や水を、それも箱買いする人、「ラムー」でよく見かけます。
他店と比べて非常に安いからですが、それでも自分で茶を沸かす、ペット水も買うのと
コスト計算したら絶対高いはずで、ほぼタダ同然だったはずのお茶や水にカネを出す。
そのペット水を買うために数分であっても余計に労働するハメになってることにいい加減
気が付いたほうがいい。

タイパなんていう。
タイムパフォーマンスのことだが、例えば働けば時給5千円稼ぐ人がいたとしましょう。
夕食を自炊すると1時間かかったと仮定します。
1時間5千円得る人が1時間かけると1時間無駄にしたということになり、その夕ご飯のコストは5千円とするならば
いっそウーバー使って出前を配達してくれたほうが”タイパは安い”となります。
それに費やした時間を10分としたならば、残りの50分働く時間に割けることになります。
料理に使うはずの1時間を労働に使う。
家事労働以外の時間を全て労働する時間に当てると”タイパが上がる”、よ~く考えてみて?
それって幸せなことなんでしょうか?

そういえば先週、また”ラムー”でレトルトカレーを大量買い、ざっと15箱くらいだったか、
籠に入れてた老夫婦を見かけてね。
その量のレトルトカレー買うのだったら、市販ルー使って多少牛ブロック入れたとて、
作ったほうが安いはずなんだが、これも”タイパ”ですか、それって幸せなの?って。

あらゆるものが商品化されるの例題で、こういうものも資本主義では商品化される。

明治神宮外苑 樹木伐採許可取り消し求め 住民ら新宿区を提訴

>東京 新宿区などにまたがる明治神宮外苑の再開発計画で、新宿区がおよそ3000本の樹木の伐採を許可したこと~

理由は単純そのもので、ただそこに木が生えてるだけではカネを生まないタダ同然の土地、
いうても東京23区内、しかも新宿区の一等地なんでね、木をぶった切って商業施設を作る、
高層マンションを建てると、そこに莫大なカネが落ちるようになる。
木が生えているだけのただの土地が一転、カネが上から降ってくるくらいの価値になる。
資本主義とは、あらゆるものが商品化、即ちカネに変わる。
その理屈が通るなら、”生産性が皆無なムダな山や土地”を商業地や宅地に置き換えるだけで
カネを生むことができる。
速い話、自然なんてものからカネは生まれないから全部なんらかの人工物に置き換えろ
ということになってしまう。

ま、こんなことは飛躍しすぎの空論なんことは確信犯的に書いてますのでご安心を(笑)
需要と供給の前提がありますから、人口キャパ以上の商業地やマンション作ったところで
”中国みたいなゴーストタウンができるだけ”ではありますが。

ですが資本主義の基本は、こういう建付けです。
自然を破壊してまで開発を進め、自然までもが商品化されカネを生み、資本家に蒐集される。

滑稽なのは、資本家は自然を潰すだけ潰しておいて「もう地球には住めないかもしれない」って
火星に移住しようって話でしょ?
それも資本家が率先して宇宙開発してロケット乗って火星に行こうってことでしょ。
これには自分ら富裕層・資本家の”上級民”だけ生き残ればいいとさえ思ってるフシが透けて見えて。

で、火星に行って、また火星にあるあらゆるものを商品化しようとでも?
ただね、その商品化されたものを誰が買うのかね?(^O^)

買ってくれる”下級民”も一緒に連れて行かなきゃ、誰もカネを出してくれないのにね。(≧ω≦。)