横山秀夫 著 『影踏み』 | 国道179号沿線住民とっ散らかりブログ

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実はこの本、5番さんのブログで映画化されたものを批評されたのを見つけ、映画化よりホンのほうが圧倒的に良い、
というので「図書館にあるだろう」と睨んだらあった(笑)
ならばと軽い気持ちで借りて読んだ次第。






空き巣(正確には家人がいようがいまいが夜に押し入る手口専門)が主人公、
書かれてる内容から推察するに、空き巣稼業も割に合わないね。リスクの割りにです。
大きく段落(章)で区切られ、早々に犯人が特定されて一件落着、「ん?」
次の章では話がガラッと変わってる。
空き巣の主人公が危険を顧みず事件に首をツッコミ、解明していくというオムニバス形式か?と思いきや、
またしばらくして前章の伏線回収に次ぐ回収と複雑に絡み合ってまして、
これは確かに140分足らずの映画では描き切るのは困難だと思いましたね。
章ごとの連続ドラマでならイケるとは思いましたけど、「どの局もやらないかも」とも感じたのも
また事実でして。

主人公には双子の弟がいまして(正確には過去に居た)、その弟が空き巣を働き捕まる。
将来を悲観した母親が、弟を巻き込んで家に放火、共々非業の焼死。
そんな弟が主人公の兄のアタマに住み着き(というより憑りついた)、お互いのやりとりの会話で
物語が進んでいく形式が、「人によってはどうなのか?」なところですかね、
面白いと思うか、どうでないかの境界線は。

ページ数が多いのですが、そんな兄弟の会話が多いからか、上から下までびっしり文字で埋め尽くされてる
わけではないので余白が多くて。(・・;)
の、おかげか、さほど時間もかからずスラスラっと読了することができました。

途中で脱落することなく読了できたのは、幾重にも絡まったかのような伏線回収の多さ?
結果、オムニバス形式でもなくてこの1冊で1話完結だったのかなというところ・・・?
楽しめましたし、最後のまとめ方もスッキリで満足。
これまで触れてきた横山秀夫氏のミステリーとは、多少毛色が違うのかなとも。m(_ _)m