第160回芥川賞受賞  上田 岳弘 著 『ニムロッド』 | 国道179号沿線住民とっ散らかりブログ

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久しぶりの小説ですね「最近の芥川受賞作ってどんなんや?」
好奇心で、図書館で見つけた”文藝春秋”では受賞作が載ってるんで
それも2作、借りて読んでみた。

ビットコインを一つのネタとして話が進んでくんだけど途中で
折れかけた、「オレってこんな読解力なかったけ?」と。(・・;)
池井戸潤や百田尚樹などが読みやすくて、よく読んでた時期があるん
だけど、これらって普通に読みやすい作風だって、ニムロッドを読み
終わって初めて理解した。
この小説、頭に入ってこないんですが、読了してわかった。
初めに言っときます、

コレって、小説なんですか?
俳句でもあるでしょ「5・7・5」じゃなくて字余りのオンパレード
みたいなの、ルール無視な感じの・・・それっぽいのかなと。
奇をてらってるというのかね、芥川賞も普通の読みやすい作風じゃ
ダメなのかって。
変化球にもほどがあるっていうか、小説ってのは「起承転結」って
ものがセオリーだと思ってたが、そうでもないんだね。
終わりかたも「え?これで終わりって、結局ナニだったの?」
終わった感もないし、そもそも何を表現したかったのか、
さっぱり理解できなかったんですよね、正直
「これが芥川賞?」だったし・・・

ただ一つ、閑話休題風に『残念な飛行機コレクション』(NEVERまとめ)
から、飛行機の創生期の失敗作を取り上げ、物語に挿入してるとこだけ
頭に残ってるってのは何だろう・・・

ここで取り上げられてる失敗作の飛行機って、誰も最初から失敗しよう
だの、失敗したいって作る人はいません。結果、失敗作だったというね。
まあ、構想の時点で「こりゃ、しくじるな」ってのはありますよ。
この中で取り上げてる「コルベアの原子力飛行機」って
どう考えたって失敗でしょうよ、構想の時点で。(-∧-)
そう思えるのも、今の時代から考えるからそう思うんで
あの米ソの冷戦が激化してた時代だと、それこそ国家が威信をかけ
本気で作れると考えてた、いや、作れないとこの冷戦は負けると
ぐらいに米ソは考えてたんじゃないかな?

原子力潜水艦ならば数ヶ月、海に潜ったままである必要性はありますが
数ヶ月飛んだままの飛行機の必然性って、ないでしょ。(^O^) 
これは時代がそうさせたもので、米ソの核開発競争の激化が
こういったトンデモ飛行機が生まれるきっかけに。
そもそも落ちたら大災害でしょうに、それでも止まらなかった。
解説によると、米は放射能から乗員を守るためにシールドが厳重すぎ
重すぎてまともに飛べる代物じゃなかったのと裏腹に
ソ連製だと放射能を撒き散らし、テストパイロットのその後は全員
放射能が原因で病死したという、その狂気もまたこの時代だからで・・・

そんな数々の失敗があって、飛行機は発展してきたと考えれば
失敗も恐れず最初に取り組んだ誰かはエライんです。
その数々の失敗を見て、多数の誰かは学ぶ事ができた。
そして時代が進むにつれ、失敗機は出てこなくなった。

登場人物の一人、主人公の同僚・ニムロッド(名前が「荷室」だから)
の「残念な飛行機コレクションの新作」は増えないと嘆く。
(neverまとめにも「ニムロッド」という飛行機があり、ここから
小説名を拝借したとも)
残念な飛行機コレクションを増やすとしたらそれは、
初めから失敗機を作る前提でないと世に出てこないが、それってそもそも
「飛行機と呼べるものなんですか?」とツッコまれると否。
ということは未来永劫、失敗の飛行機ってのは作られることはない
って言えるんじゃないかと、この小説で述べてます。

ここだけなんですよね、印象に残ってるのは・・・(-_-;) 

ここから膨らませると、だれもが失敗を恐れ、手をこまねいてる状態では
成功作も世に出てこないとも言えそうで、ここじゃないかな?
日本からこれといったイノベーション・革新的な技術が出てこないのは。
「1を10にする技術」じゃなくて『0から1を生み出す技術』こそが
イノベーションだからね・・・

「アベノミクスの第3の矢」ってのは、永久に飛ぶことはないんです。
「5Gだって、なぜ中国がリーダーなんだ?」って思ってますもん。

m(_ _)m