『あん』樹木希林、最後の主演作 | 国道179号沿線住民とっ散らかりブログ

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楽器もできない音楽好きのおっさんが
中坊並みの文章力で書いてるブログ。
撮影地:若桜鉄道、八頭高校前~因幡船岡駅間


昨日の「YOUは何しに~」を観てたときのこと
フランスから来た旅行者が、母国でこの映画を見て、日本には
餡(あん)という、小豆と砂糖のみで作られたスイーツがあると知り
食べ歩きにきた、というのでそういえば、希林さんが亡くなった時の
追悼映画をBSでやってたのを録画してたことを思い出して観た次第。

コレって監督が、河瀬直美だって知りまして、この人の撮った映画
初めてかもしれないと思ってね。軽く衝撃でした。どこがって・・・

とってもシンプルで無駄な装飾や説明がない。
セリフも極力少なくて、”引き算の映画”
最近のって、観客に読解力が不足してるからか、やたら飾り立ててる
映画ってあるでしょ?
BGMが多いとか、セリフで長々と説明して、感情の出し方も
「言わなきゃわかんない」ってばりに、一から百まで吐露(告白)
してるような暑苦しいの。(-∧-)

逆に新鮮ですね、言われなくとも空気を察し、自分から身を引くとか
なんてことないどら焼き屋にヨボヨボの婆さん(樹木希林)が
「時給はいくらでもいいから私を雇って」と断り続けるが
婆さんが作って持ち込んだ餡の出来が次元が違う。
雇って餡が変わった途端、町の人気店になってハッピー、
ってことにはならないんだな。
婆さんの持病がどこからともなく風評被害に。
客も来なくなり、店主(永瀬正敏)が言わなくとも去っていくんだな。
そこから先はネタバレになるんで(というより長文にしたくない)
控えますが、終わりかたもねえ・・・説明しないの。
観た側の受け取り方で、どっちにでも取れるというか。
それに気になったのは、全体的に遅いテンポ(台詞も含めて)です。
映画って大抵2時間以内に収めるように作られるんだけども
テンポが遅くなるほど当然、詰め込めるカットも少なくなるわけで
その勇気っていうかな、不安になりそうなんだけど。
テンポが遅い割に、凡長だとか退屈に思わせないのはすごいね。
社会派っぽくもあるし、いい映画でしたよ。
印象は残りました。
樹木希林さんの最後の映画と思うと余計にね。(´・ω・`)