デービット・アトキンソン 著 『新生産性立国論』 | 国道179号沿線住民とっ散らかりブログ

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撮影地:若桜鉄道、八頭高校前~因幡船岡駅間


もう少しで読了なんですがね、この人、元外資系証券会社の
アナリストでして、投資家目線で書かれてるのを前提としてですね
・・・
女性の社会参加の部分はちょっと異論があるとして、
私の持論でもある『経団連無能論』にもう一つ輪をかけて
「そこまで言うか?」と、日本企業の経営者を完膚なきまでに
こき下ろしてまして、デフレは結果であり、その元凶は少子化が
進んでいるのにもかかわらず、90年代以降、所得を下げ続けたことが
デフレの一番の原因だとしています。

ここからはちょっと、株の専門的な話になるんですが
今日現在、株式市場でみると、アメリカの一人勝ちの様相です。
一株絵利益(EPS)で比較すると、NYダウ27000ドル前後だと
すると株価収益率(PER)は、15倍前後、割高でも割安でもない
ちょうどいい塩梅です。
で、日本に目を移すと2017年度、バブル期さえも凌ぐ最高益を記録
今年もいまのところ、最高益記録を更新中で日経平均23500円と
しても株価収益率(PER)は13倍を少し超えたところでNYダウと
比較しても超割安で、NYダウの水準に合わせるならば27,000円を
つけてもおかしくなく、お買い得ともいえる状態で放置にも近い。

日経平均が割安に放置されてるのに、買いが入らないのか?
それは・・・

利益の出どころが、米と日では違うからだと思うんです。
FAANGのような新しく革新的で急成長のビジネス・企業(産業)を
生み出せるかどうかでして、米では常に付加価値(カネが取れる)
が、そしてGDPも順調に伸びてます。

で、日本はどうか?
先ほども書いたとおり、利益(収益)はバブル期を超えたにも
かかわらず、バブル期の日経平均高値を超えてません。
その利益はどこから得たものかが問題でして、米と違ってGDPは
さほど増えてません。
GDPは増えてないのに利益は最高益、そのカネはどこから蒐集
(収奪)してきたのか、なんとなく察しがついてきましたか?

そう、労働者に払うべき給与(所得)を削ってきた結果
国内に回るべきカネが、内部留保という形で企業内に『滞留』し
毎年10兆円超膨らみ続け、その額たるや『450兆円』にも達し
そのカネは外に出ることも使い道もないまま『死に金』として
企業内に溜まり続けてます。

まとまった額があると外国企業では新たな投資資金として市場に
投入され、イノベーションを起こし、また新たなビジネスから
還流される。
が、日本ではそうはならならずに、ただ貯めてるだけで
外国投資家は、こういうのを一番嫌うんですね。
外国企業と比べて株主資本利益率(ROE)が極端に悪く
それは「投資して、もっとカネを増やせない無能な経営者」と
レッテルを貼り、敬遠する傾向が。
なので割安で放置されても外国から買いが入らない。

それにいま調子が良いのも、ただ単に米の景気が良いだけで
そのおこぼれにあずかってるだけで、米の調子が落ちると
たちまち跳ね返ってくる。
その証拠にリーマンショックでは米が震源地のはずなのに
世界中で日本が一番、立ち直るまでの期間が長かった。
日本企業に稼ぐ力が不足しているからであり、付加価値を上げる
努力を怠り、その転嫁を払われるべき労働者の給与所得を下げ
収奪することで生き残りを図る。
それだからGNP成長率も諸先進国から大きく遅れを取り
生産したものといえば、デフレを産み続けただけという
だから日本の経営者は「無能だ」と著者も、私も考える。

これね、明日(たぶん・・・)も続きを書きます、
気が乗ればですが・・・m(_ _)m