養老孟司 著『半分生きて半分死んでる』(引用) | 国道179号沿線住民とっ散らかりブログ

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中坊並みの文章力で書いてるブログ。
撮影地:若桜鉄道、八頭高校前~因幡船岡駅間


昨日の続きになってしまいますが、この人って面白い切り口で
語るもんだから、その考え方が面白くて。
その中でも今回は2つ、引用して紹介してみようかと。

「公が消える時代」

>(略)日本のシステムでは商売は三方良しである。
 店良し、客良し、世間よし。
 自分はどこにも入っていない。
それを私は「公「と呼びたい。
国だけが「公」というわけではない。
こんなことをいうと怒られそうだが。

国だけを公とする考えを右翼といい、個と公をごっちゃにするのを
左翼という。
左右が表に出てくる時代は、むしろ公が消える時代ではないのか。



「現代社会から”外れている人”に注目する理由」

>就職状況がいいということは、いいことでもあり
 具合の悪いことでもある。
その社会に大きな目で見て問題があるとすると
個人はどうすればいいのか。
戦前の日本がいわゆる軍国主義に走ろうとしていたとき
国民は、なにをどう考えればよかったのか。
メディアの報道をみればわかる。
メディアの人たちも、典型的に社会に組み込まれている。
だから結局はその常識で書く。
そのことは、戦前の新聞に目を通せば一まさに目瞭然である。
(略)
現在の日本人の常識を変えず、生き方を変えないで
そのまま経過すると、日本社会は消える。
どこかでまた人が増え出すというのが大方の見かたである。
そうかもしれないが、そうでないかもしれない。
就職率がよく、したがって多くの若者が就職する。
ということは、既成社会がさらに続くことを意味する。
つまり長い目で見ると、日本人は消えることを意味するのではないか。
だから私は、現代社会からいわば外れている人たちに注目する。

m(_ _)m