前回、日本のバンドが嫌いと書きました。
初代編集長・酒井康氏は、その中でも「ラウドネス」が大嫌い
だそうで、氏が失脚した現在の「BURRN!」誌も、彼の亡霊が
生き続けているのか、一貫して日本のバンドが取り上げられることは
まずない。
90年台、ブームにもなった『X-JAPAN』ですら、ほぼスルー
このブームが契機になって少しはHR/HMに流れてくるかと思ったら皆無
でしたね、彼・彼女らは『X-JAPAN』ファンであって『メタルファン』
には、なり得なかったから致し方ないのかもしらんが、
載せなかった事は的確な判断(この時は)だったのだろうな。
ですが最近になって「踏み絵のような」避けてな通れないバンドが
出てきてしまった。
それが『BABYMETAL』、これまでの流れからいって、編集部は
嫌いな部類のバンドだろうとは思います。
声や歌詞、曲調までもアイドル路線のJ-POPながら、音だけが
ゴリゴリのメタルだからで、話題になりかけた頃も見て見ぬふりを
決め込んでいたところ、海外で火がついちゃった。
ローリング・ストーン誌や、ケラング!誌までが絶賛して迎えられ
お膝元の日本誌が無視を決め込んでいる、この奇妙さ。
嫌いなら嫌いで構わないんだけどさ、このテーマの最初で
取り上げた『伝統と伝承』なのですが、初代・酒井康氏から連綿と
繋がる「なにがなんでも日本のバンド排除のスタイル」、
リスクを承知で守るべきほどの『伝統』なんでしょうかね?
意に沿わず『売れてしまった』ものは少しぐらいは触れてもいいんじゃ
ないかと・・・そこまで拒絶する気概はどこからくるものなのか、
摩訶不思議で理解不能。
拒絶なら拒絶で構わんが、洋モノバンドの売り込み・普及、プロモに
熱心かといえばそんなでもなくて、相も変わらず名のあるベテランに
おんぶに抱っこ、ということはそれほど苦労してる風でもなく、
わりと、のんべんだらりと『今までは』やってはこれたがこれは
裏を返せばただ『運が良かっただけ』かもしれない。
年金をもらってもふしぎではないくらいの高齢になってしまった以上
バンド活動もいつまでもできるもんじゃない。
メンバーが死んでしまって解散するのも出てきても仕方がなく、
ジリ貧なのはあきらかなのに「なにが伝統だ!」とは思います。
たぶん、まだ編集部員に危機感がないのだろう、いや、見ないことに
しているのかもしれない。
怖くて考えないことにしてしまっているのかも。
「定年までナントカ持ちこたえてこれればな」って思ってるのかも・・
書きながら思ったんだけども、購読者でもないのになぜムキになってる
のか不思議に思えてきた。
苦言ばかり羅列しましたが、それもこれもBURRN!誌がHR/HMの
最後の砦的な雑誌だからで、ここで休刊でもしてしまうと完全に
火が消えてしまうという危機感からなのかもしれない。
だが、現在10万7千部の発行部数も、減ることはあっても
増えることは決して無いわけで、そこはもっと柔軟に『伝承』を意識
して現代歌舞伎のように振る舞えられればもう少しは永らえること
ができると思うと残念でならない。
m(_ _)m