下村敦史 著 『闇に香る嘘』 | 国道179号沿線住民とっ散らかりブログ

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楽器もできない音楽好きのおっさんが
中坊並みの文章力で書いてるブログ。
撮影地:若桜鉄道、八頭高校前~因幡船岡駅間


江戸川乱歩賞・受賞作というもんだから読んでみたら
おもいっきりミステリーでした、当たり前ですが・・

視覚障害者が主人公、彼には娘と人工透析が欠かせないの孫娘が
いるのだが、岩手に母と住む中国残留孤児だった兄に
腎臓を孫娘に移植を頼みに行くのだが、事前検査を頑なに拒否する
態度に「本当の兄なのか?」と疑念が沸き起こり、手探りで捜査を
始めるのだが、不審な出来事が次から次へと起こる。
満州の当時の入植者に話を聞きに行くが嘘を付いているのではないか?
目が見えないゆえの危険な目にも合う、不思議な俳句の手紙が送りつけ
られると同時に、家にいながら誰かに監視されている雰囲気もある。
電話線が抜かれていたり、カネが紛失していたり。
挙句に「本物の兄はオレだ」という中国からの密入国者まで現れた
こともあって、調べが進むうちにもっと岩手の兄が偽物に感じてくる。
母までが、兄が偽物と承知のうえで一緒に暮らしているようなことを
匂わせ、素性を調べないように示唆してくるから余計に疑念を抱くようになる。

ところが実は・・・偽物・日本人ではないのが「OO」という展開。
思わず「え~!」でした!
まったく想定していなかったので、驚きの展開。
すべての不可思議な出来事には意味(ウラ)があり、巧くつながって
いて辻褄が合ってる。
よく練られてて引き込まれました、
さすがに賞をとるだけのことはある、面白かったです。
視覚障害者が主人公なのでドラマ化はしんどい気もしなくはないですが
映像化して観たい気もします。

m(_ _)m