正直なところ、読むだけで疲れましたので内容的には
あまり頭に入っていないか、すぐに忘れてしまうと思います。
『現代産業情報』発行人の石原俊介氏(享年71)の経歴と
彼に関わった人物と主に経済事件の羅列でした。
『現代産業情報』と石原俊介と行っても殆どの人は知らないと
思いますし、初めて聞きました。
それもそのはず、店頭に出ている情報誌ではないですし、月2回発行
法人12万の個人3万6千円の年間購読料ですから、素人には不必要。
これだけの高額ながら、その情報を欲する人はいるはずで、
情報の価値を知るものだけが手にするのが石原の情報紙。
彼の経歴がまた変わっていて、中卒から集団就職にて上京、
いっときは就職するも共産党に入党、抜けだして独立するも債権の取立
の時に裏社会と交わったことで、住吉会の客分として仕事をしたこと
などで人脈を広げ、表と裏の世界にも精通、その卓越した情報量から
その情報を目当てに近づいてきた人間との交流?とも言うべきか・・
高度経済成長期からバブル崩壊時にかけては「これでもか」という
くらいに経済スキャンダルがあったのかとあらためて認識しましたね。
まだ高校生か、社会に出たての時期なので、これらの事件には
さほど興味もなかったということもあってね、
一番有名なのは「ロッキード事件」で間違いないと・・他にも
平和相銀にリクルート、イトマン、東京佐川、金丸脱税とゼネコン疑惑
総会屋と損失補てん利益供与と大蔵官僚とMOF担・・云々・・
中身を見てみると、大体が同じような構図なのが不思議で
『政・財・官の鉄のトライアングルに、それに取り憑くように群がる
裏社会の住人の総会屋に暴力団と怪しいフィクサー』
だいたいそれで説明がつくんですね。
戦後間もない頃には、ヒロポン(覚せい剤)も合法だったように
(疲れててもイッパツ打つだけで「疲労がポンと消える」という
意味でヒロポンと呼ばれるようになったとか)
銀行や証券会社が総会屋を利用しカネを払う、バブル期には大口顧客
に対しての一括委託に損失補てんや利率保証を謳うも、はじけて
全てが露呈し、山一も『飛ばし』疑惑から(その飛ばしも大蔵省からの
助言があったとか・・)自分自身が『飛んでしまった』というオチ。
野村や日興、山一などの証券会社や、破綻した千代田などの生保
東京佐川の事件も含めて共通していたのは、その融資・出資先が
マル暴のフロント企業だったり、担保もとらないで融資、実業が
なんだかわからないような怪しすぎる企業だったこと。
当然はじけて焦げ付くわな、そうなると破綻せなしゃあない。
イトマン事件の『許永中』もですが、児玉誉士夫に小佐野賢治
ロッキード事件だけじゃなく、色々な経済事件に名前が出てくる
ところに大物感が出てるというか・・なぜ引っかかるのか不思議。
騙されて終わりなのにね・・
最近ではコンプライアンスだかなんだか、裏社会と接触する事自体が
タブーになり、晩年の石原氏も顧客が減って確保も大変だったとか
いうことでしたが、それは裏社会の案内人・石原を必要としない社会
に変容したともいえますが、接触を一切断ってしまうということは
もっと地下に潜り、もっと闇に包まれて活動状況や生体の情報が
一切上がってこないというのは、それはそれで問題ではないか?
と、著者は締めくくってました。
m(_ _)m
