印象としては、この著者の特徴だろうが、文面が硬くて
ちょっと読みにくい。
だが書いていることは、要約すると単純で
国家の「理想主義」と「現実主義」の変遷と、主義が変わるとき
そして変わった時に、世界にどう影響を及ぼすか?
ってことを、延々と羅列しているような本ですね、ザックリ言うと。
自信とカが備わった時に理想主義に走り、ヘタを打った・国力の衰え
を意識し始めた時に理想主義(引きこもり)に入る傾向があり
わかりやすい例で言うと、冷戦でソ連に勝った米、その『驕り』
からか理想主義に走り、アフガン・イラク戦争に明け暮れ結果
小さくはない軍事力と大金をつぎ込んだものの、大した成果を
上げることが出来ずに世界の警察から自ら引退しようとする
オバマ大統領とは対照的に、安倍政権になってから憲法改正
集団的自衛権など理想主義に邁進するにしても、理想主義を貫くには
軍事力と、その軍事力を背景とした外交交渉力が備わっていないと
理想主義には向かえないはずなのだが、どちらのカも欠いている日本
が理想主義を標榜するのはおかしいと指摘しています。
米の維新が失墜した今、覇権を取りうる国家が見当たらない現在
これからの米が理想主義・現実主義のどちらに走ろうが
日本が理想主義・現実主義のどちらに振れようがどっちみちいい方向
には向かわないというようなことを、中国の南シナ・東シナ進出と
ロシアのウクライナ紛争・シリアの介入など、色々な事象を取り上げて
細かく解説しているのだが、日本にとって暗い話にしかなっていない。
サヨクの9条堅持派と、事象保守派の米追随派、どちらの言い分も
『日本の自主防衛』ではないんで、そこがどっちに転んでもうまく
行かない根源みたいなことを匂わせてはいますが・・・(-_-;)
なんでしょう・・読了したあとの後味の悪い「ドヨ~ん」とした
気分になるのは・・・(´・ω・`)
