『小さいおうち』 | 国道179号沿線住民とっ散らかりブログ

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楽器もできない音楽好きのおっさんが
中坊並みの文章力で書いてるブログ。
撮影地:若桜鉄道、八頭高校前~因幡船岡駅間


正直、期待していなかったのですが、いや~コレ良かったね。
久々に良質の映画を観た感じです。

昭和初期、東京の高台にある赤い屋根の小さなおうちに
女中奉公に入り、ごく普通の中流家庭(主人がおもちゃ会社の重役
だから中流やや上の感じかな?)での日常のやりとりを
現代になって、女中がお婆さんになってその時代の回顧録を書く体で
話が進んでいくのだが、時は昭和10年台、日米開戦が泥沼になる
までは比較的普通に暮らしが成り立っているというのが意外というか
「そうだったんだろうな」とは思いましたね。
日中戦争になった時も、米と回線した時でさえ庶民(世論)は好意的に
受け止めたと思いますよ。
回顧録を書いている横で、孫が横槍を入れるんですよ。
「この時代を美化しちゃいかん」とか「戦時中だからもっと悲惨なはずだ」
とか言ってね、それだって「戦争は悲惨でなければいかん」みたく
勝手な刷り込み・思い込みでね、少なくとも昭和15年までは不自由なく
生活できたはず。

ちょっと普通じゃなかったのは、ここの奥様が旦那さんの同僚と『昼顔』
してたこと。
「花子とアン」じゃないがこの時代、結構あったんじゃないかな『昼顔』
戦局が悪化するにつけ、女中もお暇を出されて帰郷、小さなおうちも
東京大空襲で焼夷弾が落ちて燃える場面、そして防空壕内で夫婦が
亡くなったいたというナレーション、ちょっと来たね・・(T_T)
女中だったおばあさんが亡くなったあと、行方がわからなかった
この家の息子さんに孫が会いに行って映画は終わり。

よく出来た話でしたね~、こうでなくっちゃ。
「なんでやねん」って突っ込まさせるようじゃダメです。

見終わっての爽快感、久々の高評価の映画です。
山田洋次監督の映画、「釣りバカ」シリーズが終わってからのやつは
いろいろと言われ、この映画だって「反戦映画」という向きも
あるようですが、そうは感じなかったな、どう見ればそうなるのか?
逆に聞きたい。

何度も言うようですが、最近の邦画においては良作の映画でした。