和田 竜 著 『村上海賊の娘・上巻』  | 国道179号沿線住民とっ散らかりブログ

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上下巻に分かれているのに、上巻だけで470ページ
いや~大変だったが、ようやく読み終えた。

たまたまですが、昨日BSで著者の和田竜氏の対談番組があり
村上海賊~の書き方などのネタばらしも聞けて
ベストのタイミングでしたし、大変興味深い話が聞けました。
この本、4年半かかったんだってね、書き終わるまで。
なるほど、だからこのボリュームなのか、書き始めるにあたって
参考文献も200冊以上読んだのだとか・・

この本、元は脚本ベースに出来上がっているそうで、映像化に
すると5時間強ほどの大作になるとか。
脚本から小説に書きなおす手法なんだそうな。
そのせいかな、注釈や細かいデティールがやたら多い。
例えば「天王寺砦」一つとっても、縄張りや土塁、櫓に門の配置など
事細かく描写されているので読んでいると、頭のなかで砦が
組み立てられるように浮かんでくる。

処女作なのかな「のぼうの城」、コレ自体が映像化目的で
まず脚本ができ、本作が脚本賞を受賞ものの、箔がないのか
映画化するカネが集まらない。
そこでカネ集めのためか、小説化して単行本化して出来上がったのが
「のぼうの城」で、「村上海賊~」もだいたい同じ手法なんですって。

書く時代の範囲を決めて区割りする。
書き進めるうち、あまり面白くなりそうにないと思ったらしい。
主人公が男で、それでは「のぼうの城」と大差ないと感じて
面白くなるには「村上武吉に娘がいたらなあ~」と考えたとか。
文献を漁っていると、武吉には養女はたくさんいるのだが
どうも実の娘もいるらしい、ということで閃いたそうな。

元が脚本ということなので、多少気色が変わっているのか
ん~、決して読みにくくはなかったです。
量が膨大だっただけ、しかも上巻(ちょっとネタバレ)終わった時点で
まだ毛利・村上本体はまだ大阪まで出張ってないし。
娘・景が婿探しと称して父に無断で安芸の一向宗門徒に請われ
兵量を送り、そのついでに本願寺合戦を見てたという話。

上巻しか読んでいないので評価は下巻を読んでからということで・・
といっても、だいぶ先の話になると思いますが。