この本はずっと読みたかったのですが、やっと回ってきたので
イッキに読みました。
それだけ知りたかったんです。
知りたいことは一点のみ
「会社の金を使い込んだ、それもギャンブルだけで106億8000万円也」
大王製紙の元会長、逮捕されたときは、それはセンセーショナルでした。
106億円もギャンブルだけで使い込んだとは到底思えず
絶対政界などの裏金に使ったのは間違いないと思っていたから。
それは本の中でも、検察からの取り調べでもさんざん聞かれたそうです。
絶対政界などに流れたはずだと検察も思い込んでいたのですが
いくら捜索しても証拠が出てこない。
本当にギャンブルだけで「106億円、熔かした」みたいです。
できるんですね、こんなことが・・考えもつきませんでした。
本人も言ってます、「完全に病気だった」と・・
ギャンブル依存症です。
きっかけは、あっけないぐらいの体験だったらしいです。
誘われていったオーストラリアのカジノ、所謂「ビギナーズラック」
というやつで、ブラックジャックでタネ銭の100万円が2000万円になった
時のことが忘れられなかったと追想しています。
その10年後、106億円も会社の金を使い込んで、特別背任の罪で
逮捕されたのでした。
冒頭の書き出しでこう書いています。
シンガポールの「マリーナ・ベイ・サンズ」、バカラのテーブルには
20億円分のチップが積まれていた。
48時間飲まず食わず、一睡もしないで積んだチップ。
ここらで止めればいいものを(取り巻きもそう進言したが聞き入れず)
20億円では、今まで費やした額には到底足りず、取り返そうと
深追いしての結果が、この20億円分のチップも『溶かして』しまい
この数カ月後、告発から事が露見、逮捕に至りました。
ギャンブルのことだけではなく、いままで生い立ち(~東大法学部卒)
父の会社というより、創業者の血筋の者として入社してからの経歴と武勇
やもすると自慢とも取れる書き方。
そして創業者社長としての経済界の人脈と
芸能界の人脈(これこそが自慢でしかない)、これも身の潔白を証明する
ものとして書いているものなんだが、銀座・六本木界隈をのみ歩いていると
こういう芸能関係の人脈ができるみたい。
何より驚いたことは、この使い込んだ106億円、株式などの自己資産
などで、完済しているということ!
使い込んだとはいえ、完済したのだから実刑ではなく執行猶予付きの
判決を勝ち取れると踏んだのだが、控訴そして最高裁棄却で実刑4年が
確定、今時点服役中なんです。
服役中なのに、なぜ本を書いて出せるのかはわかりませんが
代償として父は顧問としてかろうじて会社に残ってはいるが
実弟は追い出され、大王製紙は創業者一族とは完全に縁が切れてしまった。
現社長も井川家とは縁もゆかりもない。
結局のところ、なんだったのか?
東大法学部卒だろうが、やらかすときはやらかす、
いくら学歴がよかろうとも人格とは全く関係ないものだというぐらいかな?
浅はかですが・・・
勉強にはなりましたよ、依存性というものの心理状態はどういうものか
ということは、参考になりました。
読んでみて損はないと思います。
