金子哲雄 著 『僕の死に方』 | 国道179号沿線住民とっ散らかりブログ

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去年秋に、肺カルチノイド(ガンもどき)で亡くなられた
『流通ジャーナリスト・金子哲雄氏』の、遺作となった本。
前からずっと読みたかったのですが、やっと回ってきて読むことができました。
病気が見つかってからの闘病記と、治療しながらの仕事との関わり方などが
事細かく書かれていて、段々と死を意識してきてからの心の持ちよう・考え方
の移り変わり、そしていよいよ切羽詰った終末期、「死を迎える」にあたっての
準備(自分葬のプロデュース)などが時系列にドキュメンタリーのように
書かれてます。
あとがきでは、奥様が金子氏を看取った時のことが、ある種の尊厳を伴って
死ぬその時まで、「プロの仕事士であり、良き夫」であった事で
見事で綺麗な逝き方だったのが、読んでいて私も「ウルッと」きました。
死を覚悟してからの、葬儀の段取り・遺言・戒名・墓など、すべてを片付け
最後のページに載っている、「会葬の礼状」も、ご自身が考えたもの。
「早期リタイヤ制度を利用させていただいた」などと、とっても「粋」な
書き方などは、とても死を寸前に迎えた人には思えないというか
生前お世話になった人、残された人に向けての、気の使い方などは
とても人間の大きさが伝わり、私も少しでも、「金子氏の見事な死に方」
に近づけられればいいかな?とは思いましたが
いざ自分がそうなったら、あたふたしてしまうんだろうなあ?
「とっても人間の器がちっちゃい」ので・・・
その前に、末期ガンであったなら、告知は絶対しないように周りに言っておかないと・・・