久坂部羊 著 『医療幻想』 | 国道179号沿線住民とっ散らかりブログ

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一度はお世話になる病院、そこ身は自らの死と直結するせいか
ありとあらゆる幻想が勝手に作られ、独り歩きしてしまったようにも映るようです。
『医師不足という幻想』、絶対量が少ないのが原因ではなく、「振り分け方・偏重」
が問題なのだが、皆そこは問題にしない。
『最先端医療の幻想』もそうだし、それを煽る『マスコミに作られた幻想』もそうです。
マスコミ・医師そして国民(患者)が、自分の立場のみで見てきたようなことを言い
よってたかって『皆でぶち壊した』のが、「今の医療現場」なのかもしれない。
他にも『高齢化・アンチエイジングの幻想』、『抗がん剤はがんに効く幻想』
『名医は失敗しない幻想』、極め付きは『病院に行けば安心という幻想』まで
そこらじゅうに『医療幻想』が転がっている。

例を一つ、一昔前は出産では母子とも数%の確率で死亡していたものでした。
今では技術が進んだせいか、出産で死ぬことはまず亡くなりました。
それどころか、アラフォーの高齢出産に、1kg以下の未熟児出産まで
昔はあり得なかった、助けられなかった命を助けられるようになった。
がしかしである。
それでも、予期せぬ出来事などで1%以下であっても母子どちらかが
亡くなることもある。
技術が進んだことで、「出産で死ぬことなど有り得ない」という幻想が作られ
死ぬこと=告訴となってしまった、産婦人科の悲劇。
今も昔も、「出産は女性の生死をかけた一大事業」のであり
事故が限りなくゼロに近づくほど、「出産の扱いそのものが軽くなってしまった」
ために起きてしまった悲劇。ことのほか、「いい事ばかりが喧伝」され
「万が一の危機感の希薄化」が問題を大きくしてしまっているような気がします。