長々と続けてすみません。
他の神社仏閣に行った時よりたった二日なのにいろんなものが凝縮されていたみたいです
次は千住博さんの障屏画のお話です。
金剛峯寺の襖は歴史の授業のどこかで聞いたことのある人達の作品で殆ど埋められていますが二間だけ無地の部屋がありました。
この襖に筆を入れたのが千住博さんという画家さんです。
千住さんが絵を描き高野山に奉納するまでをNHKが追っていたのですが、この番組が秀逸で(再放送してくれないかなぁ)直接拝見できるのを楽しみにしていました。
テレビで見た時に、今時の画家さんが(いくら著名であられても)歴史ある高野山とはマッチしねいよね〜、なんで変える必要があるんだろう…と思ったのです。
なぜかというと、まだ若い頃(2000年)たまたま奈良に行くタイミングで薬師寺に平山郁夫氏が絵を奉納したとかなり宣伝されていて、なら行ってみる?と行った事があったのですが。
もちろん私の感性の問題だと思いますが。
ものすごく前評判が良くて絶賛されていてのに。
「これが何か?」
って思っちゃったんですよ〜
めっちゃ並んでみたのに。これ?
って感じちゃったんですよ〜
なので歴史的建造物は何も変えない方がいいのに…ととっても後ろ向きなマインドで思いながらNHK特集も見てたんです。
でもすごく今回は響いたんです。
何が違うんだろうと考えていてようやく気が付きました。
識子さんは聖徳太子とコンタクトするのに苦労してらしたのですが、奈良時代以前の価値観というか感覚は現代に対してだいぶ薄いんだなーと。
なのでキャッチするの果てなく難しいのだろうと思いました。
でも、空海さんは強く太く現代に繋がっている。(色々な意味でありがたいことにございます)
その差じゃないかと。
これはあくまで私が視聴した時の印象ですが。
千住さんも最初は歴史上必ず覚える有名人。
「空海」として空海さんを捉え、インタビューでもずっと空海って呼び捨てしてたんです。
そりゃそうよね。
私もずっとそう覚えてた。
真言宗 空海 金剛峯寺って。
でも、いよいよ奉納して高野山でインタビューに答えている時には「空海さん」になってたんです。
あっ、この方、空海さんとガッツリ繋がったと。
私は識子さんの本を読むことで空海さんに至る道を(かなり楽して)見つけましたが、この方もこの方なりの方法で空海さんに繋る道をつないでご縁をいただいたんだなって。
なので、是非拝見したかったのです
そして実際に見ても本当に本当に素晴らしかった。
静かなのに強いのです。
私達は時間に価値を乗せるので、どうしたって狩野なんとかさんの方がよく見えてしまうと思うのです。
いやいや。なのに。
時間の重みに負けてない。
もう本当に素晴らしくて、
金剛峯寺の最大の見どころと言っても過言ではありません。
※高野山オフィシャルサイトより拝借。
それにしても…。
空海さんの意をきちんと捉えて千住さんにオファーした三次元のお坊さま。。
すごくないですかね?
どうやってキャッチするんですかね?
それが1番すごいかも
https://www.kateigaho.com/migaku/99179/
NHK 特集に近い記事見つけました。
それ以外に金剛峯寺のトピックは。
金剛峯寺で銅板(写真撮り忘れ)奉納しました。
かなり大きい銅板一枚奉納できて二千円也。
確かどこかの屋根?に使っていただけるとか。
そこに願文書いてよしということで何しろ大きかったので山ほど書いて、「空海さんよろしくお願いします」と書いておきました。
やっぱり弘法大師様じゃなくて空海さんよね。
最後に♡マーク付けるのは自粛しました。
昼の壇上伽藍エリア。
そして昼の奥の院アゲイン。
こちらは人が程よくいて、これはこれで明るく楽しい良い気でした。
朝、奥の院から戻る途中に太鼓の音が響き渡り朝のお勤めしていた毘沙門天。
朝は時間なかったのでスルーしたのですがお昼に寄らせてもらいました。
かっこいい蝋燭
行ったり来たり。
この日の総歩数。
歴代ベスト2でした。