
こんばんわ、9月ネコです。
今年のクリスマスは、大きなお城と小さなお家の、
クリスマスの国に来ています。

小さなお家が建ち並ぶ広場には、小さなツリーがかわいいな。

きらきらふわふわの景色は、なんだか夢のなかにいるみたい、、
ずっと、ふんわり気分でいたいのに、
仲良し双子のペンギンさんが、双子けんかを始めちゃったんです。
ペンギンさん、なんでふたりはおこっているの?
ぼくがクリスマスの国はきれいだね、、って言ったんだ。
ぼくもクリスマスの国はきれいだね、、って言ったんだ。
同じことを言うのはマネだよ、、って言ったんだ。
同じことを言ってもマネしてないよ、、って言ったんだ。
マネをするなら、もうおしゃべりなんてしないよ、、って言ったんだ。
マネしてないけど、もうおしゃべりなんてしないよ、、って言ったんだ。
それからペンギンさんは、ふたりで知らんぷり。
ペンギンさん、ケンカはダメだよ。
、、様子を見ていたシロクマくんが言いました。
ふたりを注意してくれたんだね、ありがとう。
そう、お礼を言ったのに、シロクマくんは “ あれ? ” みたいな顔をして、
ふぅん、、そんなつもりはないけどさ、
今日はオーロラが見えるだろう?
オーロラが出ている夜に、ケンカはダメだと思ったんだ。
それはちょっと気になる言い方です。
シロクマくん、オーロラには何か特別な意味があるの?
本当に ネコさんは知らないの?
オーロラは、神様のカーテンなんだよ。

、、神様のカーテン。
そう答えてから、だまってしまったシロクマくんは、
みんなの反応を待っているみたいです。
シロクマくん、新しいお話があるんだね?
きっと、またウソのお話だよ。
うん、またウソのお話だよ。
シロクマくんのすぐそばで、ペンギンさんがささやき合っています。
あれ、、 ふたりはもう仲直りしたのかな?
ペンギンさん、なにか言った?
シロクマくんがたずねると、
ペンギンさんはあわてて、ふたりでまた知らんぷり。
その様子がおかしくて、シロクマくんはすこし笑ってしまいました。
、、まぁ、いいかぁ。
双子のペンギンと、神様のカーテンのお話、、
みんなは聞きたい?
銀色オオカミさんは静かにお話が始まるのを待っています。
ペンギンさんは、もうワクワク、ソワソワ、
、私もドキドキ、、 今日はどんな不思議を聞けるのかなぁ。
むかし、むかしのお話さ。
シロクマくんの声がいつもよりずっと低くなって、、
ゆっくりと扉を開くみたいに、お話は始まりました。
氷の海の氷の家に、双子のペンギンが住んでいました。
ひとりはミギ、もうひとりはヒダリという名前です。
双子はとっても仲良しなんだけど、
いつも一緒にいるから、けんかもしました。
、、どっちが朝、はやく起きたとか、
、、一緒に焼いたパンケーキの、どっちがおいしかったとか、、、
最初は小さな言い合いが、そのうち本当のけんかになって、
双子は氷の家を飛び出します。
、、氷の海にはね、双子のほかに住んでいる人は誰もいないんだ。
誰も双子のけんかを止めてくれない、、
氷の海とあおい空。 ふたりぽっちのペンギンさん。
まるで絵を見るみたいに想像した景色は、
とてもきれいだけれど、すこしさみしそう。
それからふたりはどうしたのかな、、
氷の家を飛び出した双子は、右と左に分かれて10歩ずつ歩いた。
それから空を見上げると、
ふたりで同じように、大きな声でさけんだんだ。
「 神様、神様、、聞いてくださーい!! 」
けんかの原因を、
ミギはヒダリが悪いと言って、ヒダリはミギが悪いと言った。
それからお互いの悪口を言い続けて、
それに疲れたら、氷の家に戻った。
お空の神様は、双子に何も答えてはくれなかったけれど、
( 神様はどっちが悪いのかわかってる )
ミギもヒダリも、そう思っていたんだ。
お話を聞きながら、私は思います。
こういうのって、、どっちが悪いとか決められるのかな?
ぼくは、けんかは良くないと思うな。
ぼくも、けんかは良くないと思うな。
ミギとヒダリじゃない方の、、双子のペンギンさんも言いました。
ペンギンさん。 ふぅん、さっきのあれは何だったのかな?
シロクマくんは少しあきれたみたいに言ってから、
またお話に戻ります。
双子のミギとヒダリは、
ある日も小さな言い合いからけんかになってね。
でもその日のけんかは、いつまでたっても終わらなかったんだ。
空に向かって、お互いの悪口を言うと、
頭の中では、いやなことばかり思い出す。
あおいお空がゆうやけ空に変わったことにも気がつかないで、
双子は悪口を言い続けた。 夜になって、、
見上げていたその夜の空は、
いつもとは全然違うことに、双子はやっと気がついたんだ。
、、ところでネコさん。 空には誰が住んでいると思う?
え? え、、
いきなり質問されて、びっくりしたけど、
お空に誰かが住んでいるとすれば、
そのひとは、、神様、だと思うわ。
そう答えると、シロクマくんも納得したようにうなずきました。
うん、双子もね、そう思っていた。
だから神様に話を聞いてほしい時は、
空を見上げて大きな声で言ったんだ。
でもね、その夜。 双子が見上げた空には、、
きらきら輝く星たちといっしょに、
ゆらゆら揺れる、光のカーテンが、空いっぱいに広がっていたんだ。
びっくりした双子はお互いに10歩ずつ歩いて、
ふたり向き合って、お互いのつばさをつないだ。
(、、 お空のカーテンが閉まっている、、、)
双子はそう思った。
カーテンを閉めるのは、その家のひとがどこかにお出かけする時だ。
お空に住んでいるひとは神様だから、
神様は、今、この空にはいないんだ。
、、そう思ったんだ。
、、神様のカーテン。
シロクマくん、神様はもしかして、
双子のことをおこって、どこかに行ってしまったの?
ネコさん、双子もそのことを一番心配したんだよ。
自分たちがいつまでたっても、けんかをやめようとしないから、、
神様はどこかに行ってしまった。
神様がいない空には、もう朝も来ないかも知れない、、
、、どうしよう、どうしよう、、
双子は氷の家の中で寄りそって、眠れないまま朝をむかえた。
あたりが明るくなってくると、おそるおそる外に出て、、
見上げた空はいつもと同じ、きれいな青で、
太陽の光をあびた氷の海は、
いつもよりずっときらきら輝いて見えた。
双子はほっと、、お互いのおでこをくっつけて思った。
( 今日のお空には神様がいる )
わぁい、良かった。 神様は帰ってきたんだ!
良かった。神様は帰ってきたんだ!!
くるくる踊りながらつばさを振るペンギンさん。
シロクマくんはちょっと驚いて、
ペンギンさん、よろこびすぎ、、 まぁいいけど。
と、少し照れているみたい。
そしてお話は続きます。
そんなことがあって、双子はもうあまりけんかはしなくなったけれど、
気をつけてみると、双子が仲良くすごした日でも、
お空のカーテンが閉まる夜がある。
、、神様はどこにお出かけしているんだろう。
よくはわからないけれど、
神様はとても忙しいんだ。 それはわかった気がした。
、、それからの双子は、ね。
神様のカーテン、、そうオーロラが出ている夜は、
ふたりでいて楽しいことを、いっぱい話し合うことにした。
とても忙しい神様を困らせないように、
もうけんかはしません。 そう約束したんだよ。
うわぁ、ねぇペンギンさん。
今日のシロクマくんのお話は、すごく長かったけれど、
すごくおもしろかったねぇ。
そうペンギンさんに話しかけたけれど、
ペンギンさんはお互いに向かい合って、なんだかもじもじしています。
、、どうしたのかな?
あのね、さっきはごめんね。
いつもいっしょにいてくれて、、ありがとう。
ううん、ぼくもごめんね。
いつもいっしょにいてくれて、、ありがとう。
良かったぁ、ふたりも仲直りしたんだね。
、、でも、ねぇシロクマくん。
オーロラが出ている夜、、
神様はどこにお出かけしているのかなぁ。
、、シロクマくんだって、それは知らないと思ったけれど、
ひとりごとのつもりが、つい声にでちゃったんです。
するとシロクマくんは、手の平を空に向けて、
“あ~あ” と、わざとらしいため息をひとつつきました。
わかってないなぁ、ネコさんは。
何がわかってないのよ? と、言い返したかったけれど、
それはがまんしたんです。
そしてシロクマくんがそのあとに続けた言葉は、
私の想像をはるかにこえるものでした。
あのね、神様が出かけて行かなきゃならないくらい、
困っているひとが、どこかにいる、、って、ことなんだよ。
だからね、オーロラが出ている夜は、言い方を変えると、、
言い方を変えると、、?
シロクマくんの言葉を繰り返しました。
オーロラが出ている夜は、
どこかで誰かが、神様に守られている夜なのさ。
、、、、、、、、
今日のシロクマくんは、なんだかシロクマくんらしくない。
そう、言いたかったけれど、うまく言葉が出てきません。
みんなの気持ちを全部わかったみたいに、
銀色オオカミさんが言いました。
シロクマくん、メリークリスマス。
シロクマくんも少し照れて、笑って言いました。
へへ、、メリークリスマス。
わぁい、メリークリスマス!
うんうん、わぁい、メリークリスマス!!
メリークリスマス。
みんな、すごくうれしそう。

、、クリスマスの聖なる夜。
みんながふんわり、、優しい気持ちに包まれますように、、
( 2015年12月27日に投稿したお話です。
少し書き直したところもあります)
☆~ ☆~ ☆~
メリークリスマス、9月ネコです。
今日のお話はいかがでしたでしょうか?
シロクマくんのお話はもう少し続きますが、
それはまた後日、、
とても長い書き込みを、
ここまで読んで下さいました、あなたへ、
ありがとうございました。