今日はかなり専門的なお話しを。
それは
「ゆず肌調整による鏡面研磨」
について
研磨で最高に手間と技術が必要とされる、鏡面研磨。
普段お気軽なお話をさせていただいていますが今日は当店の仕上げでも頂点とする技術について。
こんな世界があるんです!ではでは
ゆず肌調整にも、レベルがあります。
鏡面研磨、実は汚れが最もつきにくい状態でもあります。
「ゆず肌を整える」と一言で言っても、実は方法にはいくつかのレベルがあります。
3,000番だけで整えるのか。
2,000番から入るのか。
お車の状態、メーカー、ボディ形状、塗装の材質などを見ながら、使用する機材やペーパーを選び、どこまで整えるのかを決めていきます。
一般的に「死に肌作り」と呼ばれることもある、サンディング(ペーパー研磨)からの戻し研磨。
一見すると、塗装を削っているように見えるかもしれません。
でも、目的はその逆です。
できるだけクリア層を残しながら、塗装面を整え、輝かせる。
ただペーパーを当てて、最後にコンパウンドで磨けばいい。
そんな単純な作業ではありません。
車両ごとの塗装状態を見極め、どこまで整えるのかを判断する経験と技術が必要です。
私は「ペーパー研磨育ち」です。
少し大げさに聞こえるかもしれませんが、私は以前からペーパー研磨をかなりやってきました。
建設関係の車両に長く携わっていたこともあり、コンパウンドだけでは消えない傷や、再塗装によってゆらゆらとした肌になった塗面などを、ペーパーを使って処理してきました。
そこで強く感じているのが、
ペーパーの品質は非常に重要
ということです。
鈑金補修の下地処理では、作業性やコストを重視することもあります。
しかし、ゆず肌調整では話が違います。
塗装面を均一に整えながら、必要以上に塗膜を減らさない。
そのためには、ペーパーそのものの品質にもこだわります。一台一色揃えるとウン万円…
そして、「角」を守る。
特に角やエッジは、作業方法を間違えると塗膜を減らしすぎてしまう可能性があります。
そして施工前には、塗装膜厚を確認します。
角を測定できる膜厚計をもっているか?も重要になります。
「どれだけ残っているのか」を確認してから始める。
測定器にもこだわる理由は、ここにあります。
「新車にペーパーを当てるの?」
そう思われる方もいると思います。
当然の疑問だと思います。笑
でも、考え方は少し逆です。
新車だからこそ、施工前の状態を確認し、必要な範囲だけを整えることができます。
必要以上に削らず、クリア層をできる限り残す。
もちろん、すべての新車にペーパー研磨をするわけではありません。
「ここは必要」
「ここは必要ない」
と判断します。
必要な場合に、必要な範囲だけ。
それがSiMASSEの考え方です。
経年車は、さらに難しくなります。
SiMASSEをオープンしてからも、経年車のペーパー研磨やゆず肌調整を行ってきました。
そして正直に言うと……
これは、かなり大変です。笑
年数が経った車は、塗装の厚いところ、薄いところが混在しています。
過去に磨かれている場合もあります。
再塗装されている場合もあります。
だから、
どこに、どのペーパーを使うのか。
どこまで整えるのか。
そこから、どうやって戻していくのか。
場所によって変えていく必要があります。
単純に、
「粗いペーパーを当てる → 細かくする → 磨く」
という作業ではありません。
「削る技術」ではなく「残す技術」
私がゆず肌調整で大切にしているのは、
塗装を削ることではなく、残す塗装を考えながら整えること。
です。
だからSiMASSEでは、施工前に
「どこまでやるのか」
を決めます。
必要以上に削らない。
必要以上に高い施工にもしない。
その車、その塗装、その状態に合わせて、必要なところまで丁寧に整える。
それがSiMASSEの考える、
「守るための研磨」
です。
同じ「ゆず肌調整」でも、施工方法も難易度も同じではありません。
だから私は、単純に
「何番で削ります」
とは考えません。
お車を見て、塗装を見て、必要な方法を選ぶ。
それが、SiMASSEのゆず肌調整です。

