最近SNSを見ていて思うことがあります。


車磨きの世界も本当に色々な考え方があります。

新車でもペーパーを当ててゆず肌を整える方。

極限まで鏡面を追求する方。

逆に塗装をできるだけ残すことを重視する方。




どれが正しい、間違いという話ではありません。

ただ、見ているとつい

「将来の塗装は大丈夫?」

と思ってしまうこともあります。


特に最近の車の一部塗装のクリア層は

「自己修復機能」を持っています。

それはクリア層が厚みを持っているからこそ発揮されます。

わずか30μmほど。たった0.03ミリ。

薄手のゴミ袋ほどなのです。

それを0.005ミリでできる!と言うお店もありますがそれは最低でも、と言う話かと思います。

当店のデータでは10〜15μmは必須でした。

ペーパーを使わない、限りなく守りながら艶を出す当店の「鬼の磨き™︎」でも3〜5μmです。


塗膜は有限。

オーバーですが、傷は無限に増えます。



当店にも肌調整用の機材はあります。

実際に特殊な塗装や旧車の施工経験もあります。

だから決して否定しているわけではありません。



車の塗装は一度削れば戻りません。

だからこそ、

艶を出したい。

傷も減らしたい。

でも塗装も残したい。


そのバランスが大切だと思っています。



展示車両のような仕上がりを目指すのも素晴らしい技術です。


一方で、

雨の日も走り、

洗車を繰り返し、

5年後も10年後も乗る車には、

また違う考え方もあると思います。



当店が目指しているのは、

その瞬間だけの艶ではありません。

駐車場で振り返る艶。

数年後も磨ける塗装。

そしてオーナー様が長く愛せる車。

そしてオーナー様以外で乗る人に気を使わせすぎない仕上げ。

そのための研磨です。



もちろん、自分のためだけの車で

自分一人が目いっぱい愛情を注ぎ、

とてつもない洗車技術と環境が揃っていればその鏡面仕上げはずっと楽しめる事でしょう。


でも砂埃だらけの道路を走るのです。

対向車とすれ違うたび、高速道路を走るたび、何かしら飛んできて小さな傷になります。


それを色の層に到達させないためにクリア層があるともいえるのです。



だから今日も、


必要以上に削らず、

必要なところはしっかり整える。

そんな気持ちでポリッシャーを握ります。


鬼の磨きは、塗装を削るためではなく、塗装を活かすためにある。


そう思っています。