先日、名車と言われる車両のご依頼がありました。

メルセデス・ベンツ 190E



本当に格好いい車でした。

このお車を仕上げられたら!と胸も高鳴りました。


でも、

簡単に「大丈夫です」と言えませんでした。



年式の古い塗装は、

今の車とは全く別物です。


磨けば綺麗になる。

…そんな単純な話ではありません。


膜厚、経年劣化、再塗装歴。


一つ判断を間違えるだけで、

取り返しのつかない事になる。


実際、

現車を見ながら、

かなり悩みました。


“今の状態で触る怖さ”


を強く感じたんです。

ボディで磨ける箇所はありました。

ボンネット両端、ルーフ中央、トランクの端。


施工する事より、

守る事を優先した結果、

今回はお断りさせていただきました。


・内装のクリーンアップ

・ホイールのシミ除去

・バンパーモールから下回りのクリーンアップの施工とさせていただきました。



樹脂バンパーは長年のWaxなどの汚れとスケールが積層となり非常に手強く、年月を感じさせるものでした。





ボディはいつもの3倍ほどの時間と手間をかけチェック。

結果、剥がれ、クリア飛びが多く発生することからボディ磨きは断念した次第です。



一部の傷が消え、そこだけ光ったとしてもアンバランス差を生み、違和感だけが残る。

すでに磨かれすぎてクリアが飛んでいる箇所がほとんどでした。

ボンネット、ルーフトランクはクリア再塗装されていてもその下のベースが割れている状態。

モールの側は酸を使った影響で白濁化し、塗装に細かくヒビが入っている。

傷ではありませんでした。


ただ「できない」ではなく塗り替えしない車両を守ること。



施工店としては、

売上にならない判断です。


でも、

無理に受ける方が違うと思いました。


綺麗にする仕事ですが、

時には

「触らない」

も技術だと思っています。



シマッセでした!