偏屈というより性格に難のある牧師が教会建設のため 

アイスランドに向かう。

デンマーク統治下でのアイスランド。

入植しているデンマーク人家族は

地元の人たちとうまくやっているようだけど

言葉が解らず 解かろうともしない牧師は 溶け込めるはずもなく。


出発時の上司の助言を 聞いてたんだか聞いてないんだか

植民地にされているアイスランドの人たちの感情を 全く理解せず

地元に暮らす人たちの知恵に リスペクトなんかあるわけなく

辺境地の人たちと うっすら馬鹿にしている牧師。

ソリが合わないのは ガイドが気難しいというより 牧師のほうが問題。


船で楽に行かず 写真のためにきつい行程で 死人まで出し

本庁から託されたであろう十字架が川に流されても

意にかえさない。

この 十字架がどっかに行っちゃったってのが

象徴ですね。


本当はデンマーク語を理解していたというガイドが

馬を殺したという告白に

プライドがチョモランマな牧師は

指南されたアイスランド相撲(?)で殺してしまう。


死んだ馬が骨になっていく‥牧師も同じように。

妹ちゃんに 涙を流してもらったことが 救い。


荒涼とした台地、噴火する山。凄い所だ。

美しいという言葉はそぐわない気がする。

「凄まじい」。

そんなところでも暮らす人たちは 逞しい。