
わたしの オールタイム邦画ベストテンに入るほど好きな映画
「ぐるりのこと。」の主演コンビの映画です。
でも考えてみたら ぜんぜん繋がりはないし
監督も違う人だし。
最初のシーンの 妻をなくした喪失感が胸にせまる。
でもその行動は 自分勝手で息子を苛つかせる。
自分の世界に妻も一人息子も入れないような夫。
その兼三郎の 病んだ妻への献身は 一人で抱え込もうとするやり方で
息子との距離が開いてしまう。
息子からみても、幼い頃から心をひらいて対応されている感覚がなく
さみしく思っていたんだろうな。
間を取り持ってくれていたお母さんはもういない。
ふたりで相対していく必要がある。
イギリスの田舎の風景が美しいです。
あんなに広いとは思ってなかった。
助けを求めた農家の親子、すごい距離を送ってくれた。
親切。
妻の願いを叶えてやれなかったからこそ
最後の願いをなんとしてでも やり遂げようという決心。
口に出しちゃっていい。
家族でも 言葉にしないと通じない。
タイトル、フロプシーでもモプシーでも ピーターでもなく
コットンテール(カトンテール)。
三番目。
明子の いつも家族を優先した生き方をあらわしているのか。
若い頃の明子を演じた女優さん、
声まで木村多江に似てるような気がした。
ふたりとも 違和感なし。いい。
しみじみ いい映画です。
今後の一家が いい方向に行けそうな。
そういうエンディングが好き。