未解決事件の映画というと「殺人の追憶」が思い出されますが
こちらは さらに淡々と地道な捜査が描かれる。
その新任主任刑事が 事件に囚われて…というお話。

はっきりとした描写はなかったけど、判事の口ぶりから
そうとうマスコミが面白おかしく取り上げたよう。
友だちが泣いていたように
「尻軽」だの何だの 被害者がまるで悪いことをしたかのように、きっと。

それほど愛情があった相手ではないにしろ、捜査を受けた男たちの冷たいこと。
知人が凄惨な事件の被害者だったってだけで
もうちょっとショックを受けても良さそうなのに。
ヨアンは そういう男たちと同じ属性の男であるということに
罪悪感?無力感?ーー
ん〜適切な言葉が思い浮かばないけど、かんじたと。
捜査グループのミーティングも マチズモ感がプンプン。
それをなんの疑問も持たずにいられるってのが、特権ですよね。

後半、優秀で冷静な女性判事と新人女性刑事が 
社会のあり方を変えていくことになればいいです。

同じフランスの警察が舞台の「アストリッドとラファエル 文書係の事件簿」
というドラマを楽しみに見ていたんですが
この映画のほうが 実際の警察の雰囲気に近いんだろうなと思いました。