連作と 長編。

どちらも この作家らしい 

( その場面が 性愛描写でも) 冷え冷えとした 冷静な。

 

前者。

ホラーめいた 「terra」

少女が大人になる過程の たよりないような心細いような心持ちが

 ざわざわする「aqua」

 

後者。

空襲と サリン事件 震災。

いきなり巻き込まれる、人生観が覆されてしまう 出来事。

東日本大震災後は 数多の作家が モチーフにしたけど

実際 家族ってものを 考える機会になった人たちが たいそう多かった。

 

ここでは サリン事件をきっかけに同居をする。

だんだん衰えていく病死とは違う

いきなりやってくる 「死」があることを実感して

自分を偽って生きるのをやめた姉弟。

冒頭から 二人の関係が測られるが その過程の物語ではない。

 

今より退屈することの許される 昭和の子どもの夏休み。

「セブンナッ」は 飲んだ覚えはありません。都会の人って感じ。

ファンタ かな。

 

最近わたしが使わなくなった 漢字の言葉を

ググったりしました。