ホーキング博士は 私が初めて彼を認識した時から車椅子に乗っていて 私には「車椅子の天才科学者」だったんですが
先天的な病気じゃないので 歩いたり走ったりもしていました。(当たり前)

落ち着いた演出で 難病物にありがちの お涙頂戴でなく
頭もお育ちも良いカップルの恋物語。

淡々と描かれているけれども、副題をつけるなら
「ジェーンの 細腕頑丈記物語」。
介護と子育てと家事で大忙し。自らやり遂げたいこともある。
よくキーッてならないで (かなり煮詰まってたけど)
皆がよりよくなるために 頑張りすぎるほどの頑張り屋さん。

博士もほかの家族も 理解と感謝をあらわしていただろうけど
ジェーンの心の隙間は埋まらなかったか。

キレイに描きすぎかなってことなんだけど
博士だって思い通りにならない体にイラついて
家族にあたったりなかったのかな。
今 ご存命なので描きづらいのか。

昨今の 実在の人物の映画、如何に似せるかにこだわってるのは
好きじゃないけど この感じは良かったです。

医学の進歩は目覚ましいものがあって、余命2年と言われながら 
50年 そして現在も、という。
いや、医学の進歩だけじゃなく
ジェーンをはじめとする人たちの愛情と
博士の心の強さが 博士をここまでならせたのでしょう。