つい最近の話なんだよね。
若い人にはベルリンの壁崩壊も歴史上の出来事かも
しれないけど  既に大人になっていたのでw

いや、今でもこういうことがあってもおかしくない。
ニュースみてても あるっぽい。
共産国家でも自由主義国家でも。


カッチカチの堅物で孤独なシュタージ(国家保安省) 
ヴィースラーが美しい女優とソナタに魅せられて…、という話。

イデオロギーではなく 善良な人でありたいと行動するヴィースラー。
エレベーターに 子どもと乗り合わせた場面での描き方 いい。

主人公だけでなく、演劇界の人たちも
 体制に阿っていないと破滅してしまうという悩みや苛立ちを抱えている。
統一後「東ドイツ時代の方が良かった」というスケベ元大臣 
いつまでも偉そうでムカつく。

統一後の自分自身の総括として ポスティングのような仕事で
貧しくても静かに暮らしていくことを選んだんだろうな。
間抜けな同級生上司はどうしただろ。

淡々とした描き方で (秘密警察の痛そうな拷問は出てこない)
人物の人となりもよく解ったし 大仰な音楽もないので
必要以上に自分の心臓を意識しないでも済んだけど
ラストはその分グッときた。震えた。

ドライマン ピアノ上手で良かったよ~。