私の私見ですが ネタバレです。

にっちもさっちもになってしまったアダムが、切ってしまいたいことを 彼の脳内で処分してしまった。
自分の生活・人生は、自分が「支配」する。…と思っても、意識で支配できない本能に 支配されちゃってる、と。
(蜘蛛は 本能に支配されていることのメタファー) と、みましたが。

仕事も家庭も退屈で、ワイルドな俳優の真似事したり 秘密クラブに出入りしたりしていたけど、
奥さんの妊娠を機に 普通の生活に戻りたい、けど どうしたもんだか ちょっと惜しいし。
自分でもう一人の自分を作り出したしまった。
パーマンみたいに 鼻を押しても 人形に戻らないしね~。

アダムのアパートがあまりにも殺風景なので違和感があったけど、愛人との逢い引き部屋と思えば 納得。

先日の「サードパーソン」に続き、帰ってから反芻して 自分なりの解釈を楽しめる映画です。
映画に爽快さとかのんびり画面を追うというのを求めている人には むかないでしょう。
私は 好きですが。

ジェイク・ギレンホールの ちょっとかわい子ぶった 仔犬っぽい感じは 封印されてた。
アンソニーの時にでも みたかった。
ヘレン(奥さん)のお腹は 特殊メイクなのかな。6ヶ月にしては 下がり過ぎで心配になっっちゃった。

トロント(?) の町も 寒々としてて、都会なのに ちょっと田舎っぽい 不思議な感じ。
モヤモヤがスッパリ晴れるには もう一回観ないといけないか、みても同じかも。