鬼才と名高い ホドロフスキー監督 85歳。といっても 私はお初でした。

厳格で高圧的な父親に 気に入られるように必死な少年。学校ではイジメられるし キツイ。
町の人達が  無表情なお面を被っていて、子どもの目に映る周囲の様子って そうかも!

サーカス団員、ケバケバしい女達に、フリークスに ペストに罹った人達。もう ワヤクチャ。
台詞が一人だけオペラ歌唱のお母さん(超豊満。フルヌードもすごい。それ以上の 驚きの放尿シーン)
歌が 大変良かった。素晴らしい歌手。
軍事政権下での共産主義のお父さんはカチンコチンで 信仰心のあついお母さんは暖かくて柔らかい。(とはいえ、自分の息子が父親の生まれ変わりと信じて、否定されたら「みなしごにされた」と泣いたり 相当いっちゃってるけど。)
家族を勇気付けて助ける、影の主役はお母さん。聖母信仰ってやつかな。

途中から、「父親ハイメの大冒険」に。
こちらの想像の ナナメ上を行く展開で クラクラした。

アレハンドロ少年を 年老いたアレハンドロが後ろから抱きしめる。背後霊的な。哲学的なモノローグについていけないところもあった。
だけど そんなこと関係ない、ぶっ飛んだ__いや これこそ映画。