家族のドタバタ③ | しまこの毎度、おおきに~

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大阪出身。愛知県の知多半島在住22年目。
私「しまこ」
旦那「しまおさん」
一人娘の「こしま」が今年2025年に嫁ぎました。
大阪の実家の小豆柴「こいも」も度々、登場。

以下、かなり深刻な内容になります。ご自身の状況によっては辛くなる方もいるかもしれませんので、ご注意くださいお願い

 

 

電話の向こうは救急医の先生でした。

「第一連絡先の妹さんに電話が繋がらなかったので」と。

 

 

救急で診てもらった現在の肺炎の状況の報告と、今後の対応についての説明でした。

肺炎の炎症値がかなり高いこと。

肺炎の原因となっている細菌が全身にまわり敗血症を起こす可能性があること。

敗血症から多臓器不全になり、死に至ることもあること。

今後重篤な状態になった場合、人工呼吸器に切り替えるかどうか、また延命処置を希望するかどうかも家族で決めておいてほしいと言われました。

 

 

また、一度人工呼吸器を付けても意識が戻るかどうかは分からないし、戻らない場合、家族が楽にしてあげてほしいと思っても、医療従事者として倫理的に人工呼吸器から離脱させることはできないことなど。

 

 

そこで先生に聞いてみました。

「今の父のような状態はおそらく回復する可能性は低いように思います。

先生はぶっちゃけどう思われますか?」

 

 

「今診たばかりの患者さんですし、今までの病歴にもよるので、一概にこうなるとは言えません。
ただ、かなりお痩せになっているので…」と。
 
 
おおよその察しはつきました。


そこで、このように伝えました。
「私としては無理な延命はせずに看取りでいいと考えています。
今の父に心臓マッサージなどしたら、肋骨がボキボキに折れますよね。
ただ母や妹は一度は延命措置をしてほしいと考えているようなので、ちょっと話し合ってみますね」
 
 
すると、先生が
「あっ!妹さんが戻ってこられました。同じ説明になりますが、お話しておきます」と。
しまこからも先生の話をまとめた内容をすぐ妹のラインに送っておきました。
 
 
この日、先生は夕方17時までの勤務。
その時間までなら家族の意向が決まれば、お知らせすることに。
それ以降は当直の先生になるので、看護師に伝えてもらっても良いとのことでした。
また週明けになるとは思うが(この日は金曜日)、担当医も決まるので、そちらに伝えてもらってもいいと。
 
 
そして、しばらくして妹からラインが入りました。
「人工呼吸器のことやけど、お姉ちゃんと先生の言う通りでいいと思う。
お姉ちゃんが良ければ先生にそう伝えとく」
 
 
万が一の時は人工呼吸器をつけての延命措置はなし、自然の看取りとする、ということを家族間で確認しました。
実はこれは若い時から父が望んでいたことでした。
リビングウィルという延命措置に対する意思表示です。