NO!梗塞ねこ~その114~
2017.02.20.16:00
33号室は、ナースステーションの直ぐ前にあって、何かあれば直ぐに対応してもらえる状態になっている。
ICUよりは軽度だが、放っておくわけにはいかない位には重症の人が寝ている部屋だ。
33号室は大部屋で8人の患者が寝ている・・・・というか、座っている人、半分意識が無い状態で酸素に繋がれているなど、色とりどりの患者が居た。
私は、部屋の一番奥の窓際に運ばれるまで身動きできずにベッドに固まっていたのだが、座っている人にじっと見つめられて、私は目眩と違う動揺を感じていた。
私は、起き上がるどころか・・・・寝返りも打てない状態だったし、さっきからの視線がずっと追いかけて来るのを感じたので、カーテンを閉めてもらって周りから隔離してもらった。
シャーっとカーテンが閉まって、窓から久しぶりの夕焼け空を見ることが出来て、
「あぁ・・・夕焼けって綺麗だったんだなぁ・・・」
と、病人らしく感傷に浸ってみようとした5秒後・・・・・・この部屋が、地獄の33号室と呼ばれている理由が分かった気がした。(勿論、その時はまだ地獄と呼ばれていることは知らず、後に知ることになるのだが・・・・)
何の病気なのか分からなかったが、さっき座って私を視線で追いかけて来た患者さんが叫びだした。
「あぁ・・・水が呑みてぇよぉぉぉ~~~!」「水が欲しいんだよぉぉ~~~!!」
私は、<?>と思うと共に<水ぐらい上げればいいのに>と思っていたら、看護師さんがやって来た。
「今日はもう駄目だって言ったでしょう。明日検査だから、あと100ccしか飲んじゃ駄目なんですよ」
私は、深く納得。
<重要な検査だから前日から水分の制限を受けてるんだな><水分という事は血中の何かの濃度と関係する検査だから、かなり大切な検査なんだろう>
と考えていたら、
「ふざけんな!水をよこせって言ってんだろ!!」と激昂する患者さん。「水で俺を殺す気か!?警察に訴えてやるからな!」
抑え切れなくなった看護師さんが、先生に聞いてきますと部屋を出て行った。
そして5分後、今度は帰って来た看護師さんが叫んだ。
「あ、飲んじゃったの!?」
「え?何?」
「ここに置いてたのは、うがい用の水だったのに・・・100cc以上あったでしょう?」
「別に飲むつもりじゃなかったけど、目の前にあったから」
「100ccだけしか駄目だったのよ、もう!先生~~~~!!」
と看護師さんが再び部屋を出て行った。
患者さんは自称会長(仮名)。
そして、めでたく大切な検査は延期になったのだった。
会長(仮名)さんも水を飲めたし・・・・。(笑)
にぎやか・ハードだ!!!!!!
水だけで大変な騒ぎだ!
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