柔と耕作(松田)の新婚日記 20日目 (午前編第1部)

            文書量(文字数)が膨大な為、一日を分割で表記しています。





      帰国二十日目。 柔と耕作の長い長い一日(二十日目)



耕作は久しぶりに自然と目が覚めた。

耕作「(良く寝た気がするな~。)」

耕作「(柔はまだ戻ってないか。)」

耕作は机の上の時計を確認した。

耕作「(6時過ぎか、そろそろ戻って来るかな?)」

耕作「(今日は特に予定は無いからゆっくり出来そうだな。)」

耕作「(そう言えば、キョンキョン達の休みは今日までか。)」

耕作「(明日からは、また忙しい毎日が始まるんだろうな。)」

耕作「(でも、好きな相手が居る事でそう言うのも余り気にならないかも。)」

耕作「(俺も柔を追いかけている時がそうだった様な気がする。)」

耕作「(だから、柔が1年近く柔道を離れていた時は長く感じたな~。)」

耕作「(兎に角、柔道に戻って来てくれて良かった。)」

耕作「(最終的には柔自身の決断だが、周りの人が色々動いてたんだよな。)」

耕作「(そういう人達に感謝の気持ちを忘れない様にしないと。)」

階段から足音が聞こえてきた。

耕作「(戻ってきたか。)」

耕作は起き上がるとベッドに座った。

柔がドアを開けて入った瞬間驚いた表情をして声を掛けてきた。

柔「ビックリした~。」

柔「あ、おはよう~、もう起きたんだ、早かったね。」

耕作「おはよう~、自然と目が覚めたよ。」

柔「昨日、寝るのが早かったもんね。」

柔はお茶を注いでコーヒーを淹れると耕作に渡しながらキスをして寄り添って座った。

耕作「目覚めのキスとコーヒー、ありがとね。」

柔「部屋に入ってベッドを見たらあなたが座ってて驚いた~。」

耕作「何時もは寝てるから起きて座ってるとは予想して無かったんだね。」

柔「うん、てっきりまだ寝てると思ってからね。」

耕作「練習はどう?もう慣れた?」

柔「そうね、やっと簡易でやるのにも慣れてきたから、少しメニューを増やしてみたよ。」

耕作「無理はしない様にしてよ?」

柔「大丈夫、無理はしない程度にしてるから。」

耕作「それなら良いけど、君は無理する傾向が有るから。」

柔「そうなのかな?」

耕作「大学受験の時を思い出してごらん?」

柔「あ~、あの時はね~、確かに無理してたね。」

耕作「おまけに試合にも出続けてたでしょう?滋悟朗さんの差し金だったみたいだけど。」

柔「そうなのよね~。」

柔「あの時はどちらかと言えばおじいちゃんがあたしに無理させてた気がする。」

柔「多分、志望校を落第させようとしてやってたんだろうけど。」

耕作「だから余計に意地になってたの?」

柔「そうなのよね~、負けて堪るかって思ってたのは確かよ。」

耕作「その所為で怪我しちゃったんだよね、寝不足過ぎて。」

柔「あの怪我ね~、不可抗力とはいえ、まだまだ未熟なんだって思ってた。」

耕作「今後は余り無理はしない様にしてよ?」

柔「うん、それは分かってるよ、もう、あたし一人の体じゃないのは自覚してるから。」

耕作「なるほど、それが分かってるから今は無理しない様に練習方法を変えてるんだね。」

柔「そうなの、あなたとあたしの子供を大事にしたいって思ってるし。」

耕作「そこまで考えてるなら大丈夫そうだね。」

柔「あなたに心配は掛けない様に心掛けてるから安心してね。」

耕作「分かった、でも、君の事は常に気に掛ける様にはしてるから。」

柔「あなたのご両親や桜さんにも色々と言われてたから、それは仕方ないかもね。」

耕作「万一、何か有ったら君の両親や滋悟朗さんに顔向け出来ないから。」

耕作「余計にそう思ってしまってる気がするよ。」

柔「ありがとう、あなた、何時も気を遣って貰って。」

耕作「俺もお礼を言わないとね、君こそ何時も気を遣ってくれてるから。」

耕作「ありがとう、柔。」

柔「うふふ、これもどちらもなんだね~。」

耕作「ふふふ、そうだね。」

耕作「君が周りの人に気を遣うから、自分の事は二の次かと思ってたけど。」

耕作「さっき、自分だけの体じゃ無いって言ってたのを聞いて安心したよ。」

柔「そんな事を考えてたのね、さっきも言ったけど安心してね。」

柔「ちゃんと自分の事も考えてるから。」

耕作「杞憂で良かったよ、そこまで考えてるなら心配いらないね。」

耕作「ところで、昨日、富士子さんに練習方法をもう少し工夫して欲しいって言ってたけど。」

耕作「君自身も何か考えてるの?」

柔「勿論、考えてるよ。」

耕作「どんな風にするつもりなの?」

柔「あなたならどう変化を付ける?」

耕作「俺に聞くの?」

柔「違う視点で考えられるからね?あなたなら。」

耕作「う~ん・・、あれに変化を付けるか~。」

柔「思い付かない?」

耕作「昨日は時間制限付けて無かったよね?」

柔「そうね、ただ立ち技から寝技って言うのを繰り返してただけかな?」

柔「そうしてる最中に指摘してたね。」

耕作「そうか、そう言う事なら俺は試合形式でやらせるかな?」

柔「何でそうするの?」

耕作「実際の試合と同じ感覚を身に付けさせる為かな?」

耕作「そうしておいて、その対戦の内容を皆に聞いていく様にする。」

耕作「どこが良くてどこが悪いかって言うのをね。」

柔「さすがね~、あたしは試合形式までは考えてたけど。」

柔「それを皆に判断して貰う事までは思い付かなかったよ。」

柔「あたしは富士子さんに判断して貰う様にって考えてた。」

耕作「そっちの方が良いんじゃない?富士子さんにとっては。」

柔「そうなんだけど、皆にも判断出来る様にはなって欲しいって思ってるのよね。」

柔「だから、その思い付き、富士子さんが考えてるのが不十分だったら使わせて貰うね。」

柔「富士子さんには皆が言ってる事が間違っていないかを判断して貰う様にするから。」

耕作「なるほど、それなら富士子さんの勉強にもなるから一石二鳥になる訳だ。」

柔「そうね、全員のレベル上げも狙えるしね。」

耕作「さっき、聞き忘れたんだけど、朝の練習は1人でやったの?」

柔「何でそんな事を聞くの?」

耕作「いや、富士子さんも一緒にやったのかなって単純に思ったからなんだけど。」

柔「富士子さんは朝の練習はしないと思うよ。」

耕作「そうなんだ、でも以前は早朝にランニングとかしてたじゃない?」

柔「そうだったね、富士子さんが自分の家に居る時の事は知らないけど、もしかしたら
  今日は皆も居るからやらなかっただけかもね。」

耕作「それも有るか、皆を起こすと悪いって考えたかもしれないか。」

柔「そうね、富士子さんも結構周りには気を遣ってるしね。」

耕作「特に君に対しては凄く気を遣ってたよね。」

柔「そうだったね~、短大の時もだし、ユーゴもそうだった、何よりオリンピックの時は
  こんなにあたしの事を気遣ってくれてるんだって分かったよ。」

柔「気遣う内容は違ってたけどね。」

耕作「短大の時は俺も知ってるけど、ユーゴとオリンピックに関しては初めて聞いたかも。」

柔「あなたとの事だったのよ、あたしが余りに何もしないもんだからね。」

耕作「そうだったのか、それで尚更俺の事を意識しだしたんだ。」

柔「そうね、今思えば言われる度にあなたの事を強く意識する様になってた気がする。」

耕作「富士子さんには改めて感謝しないといけないな~。」

柔「そうだね~、アメリカに行ったのも富士子さんに背中を押されたからだったしね。」

耕作「それは以前聞いたから知ってるよ。」

柔「あたしの気持ちに最初に気が付いたのは富士子さんみたいなのよね。」

柔「あたし自身は自分の気持ちがどうなのかって分かって無かった気がする。」

柔「昨日お話してキョンキョンも気が付いてたのが分かったから。」

柔「自分の事を一番分かって無かったのは、あたし自身だったんだな~って思っちゃった。」

耕作「君は分かって無かったって言うよりは、悩んでただけだと思うよ。」

柔「うん、今ならそれは分かるよ。」

柔「ほんとにあなたの事を好きなのかどうかを悩んでたんだと思う。」

柔「うざい人から気になる人にあたしの中で変わってたからなんだろうけど。」

耕作「それも以前聞いたね。」

耕作「俺の場合は君に俺の本心を言い出せずにいて悩んでただけだけど。」

柔「それはあなたがお話してくれたね。」

柔「今考えると2人とも前に一歩踏み出せずに立ち止まってたんだね。」

耕作「そうだね、進むに進めず引く事も出来なくなってた2人の状況を富士子さんが
   打破してくれたんだと思うよ。」

柔「だからこそ、今やってる富士子さんを指導者にする事を成功させたいね。」

耕作「それは俺には何も出来ないから、君に頑張って貰うしかないけど。」

柔「大丈夫、富士子さんになら出来ると思ってるから。」

耕作「昨日までの富士子さんの言動を見てる限りじゃ、俺も出来ると確信して来たよ。」

柔「あなたまでそう思うなら絶対に大丈夫だね。」

耕作「後は詰めの段階に来てると思ってるから。」

柔「そうだね、富士子さんには今日も含めて頑張って貰うしかないかな。」

耕作「そろそろ下りてみる?」

柔「まだ、少し早い気もするけど、皆が起きてたとしても、あたし達が居ないと台所に
  来辛いだろうから待ってましょうか。」

耕作「そうした方が良いね、俺も着替えるかな?」

柔「あなたのご実家でその姿を見せてるから、そのままで良いと思うよ。」

耕作「それもそうか、じゃあ、このまま下りるけど顔だけは洗ってくるよ。」

柔「うん、分かった~、じゃあ、下りましょう。」

耕作がポットを持ち、柔はカップ2つと急須を持つと下に下りて行った。



下に下りた2人は台所へ行きポットと急須とカップ2つを流しの横に置くと
耕作は洗面所へ行った。

柔は持って来た物を洗うとカップ2つは食器棚に直し急須は新しい茶葉に入れ替えて
お湯を沸かし炊飯器の中を確認してスイッチを入れた。

居間の方から話声が聞こえて暫くすると耕作が戻ってきた。

柔「お帰り~、誰とお話してたの?」

耕作「富士子さん達が起きてたから洗面所は脱衣所の中だからって教えておいたよ。」

柔「昨日見てるはずなのに覚えて無かったのかな?」

耕作「そことは別の場所にも有るって思ってたんじゃない?」

柔「なるほど、家はあそこにしか無いんだけどね。」

柔はお茶を注いで耕作に渡した。

耕作はそれを受け取ると食卓を前にして座った。

耕作「ありがとね。」

柔「皆、起きてた?」

耕作「うん、全員起きてたよ。」

柔「皆、寝間着のままだった?」

耕作「皆を見た訳じゃ無いけど、富士子さんがそうだったから、皆も同じじゃないかな?」

柔「着替えて貰った方が良いかな?」

耕作「そうだね、滋悟朗さんも居るから着替えて貰った方が良いと思うよ。」

柔「じゃあ、上で着替えて貰おうか?」

耕作「そうだね、居間で着替えてて、万一滋悟朗さんが来たら大変だし。」

耕作「じゃあ、皆にそれを伝えてくるよ。」

柔「あ、待って、あたしが行ってくるから。」

耕作「俺が行っても良いよ?」

柔「万一着替え始めてたらどうするつもり?」

耕作「あ、そう言う事も有り得るか。」

耕作「分かった、お願いしても良いかい?」

柔「良いよ、行ってくるね。」

耕作「頼んだよ。」

柔は居間へ向かった。

耕作「(皆が来て上に上がったら布団を片付けておくか。)」

耕作「(食事が出来る様にしておかないといけないだろうし。)」

耕作「(やっぱり、柔は乙女だよな~、女性視点で物事が考えられるんだから。)」

耕作「(ある意味助けられた事になるのかな?)」

柔が富士子達を連れてやって来た。

耕作「皆、おはよう。」

富士子、キョンキョン「松田さん、おはようございます。」

舞、美咲「旦那様、おはようございます。」

耕作「皆、良く眠れた?」

富士子「ちょっと夜更かししましたけど、ぐっすり眠れました。」

キョンキョン「良く眠れました。」

舞「眠れましたよ~。」

美咲「皆さんと同じで、眠れました。」

耕作「着替えて来るんだよね?」

富士子「上で着替えてきます。」

キョンキョン「すみません、お部屋をお借りします。」

舞「御2人の部屋をお借りしま~す。」

美咲「御2人の部屋で着替えさせて頂きます。」

耕作「慌てなくて良いから。」

富士子、キョンキョン、舞、美咲「分かりました~。」

柔「着替えたら荷物はそのまま置いてても良いよ。」

富士子「そうします。」

富士子達は荷物を持って上に上がって行った。

耕作「皆の誘導お疲れ様だったね。」

柔「うふ、そこまで大層な事じゃ無いよ。」

耕作「まあ、そうだけど、ところで、布団は畳んでた?」

柔「うん、ちゃんと畳んで隅っこに置いて有ったよ、後、座卓も真ん中に置いて有った。」

耕作「そうか、それなら食事は出来るね。」

柔「そうだね。」

耕作「今日は何を作るの?」

柔「何だろう?昨日スキヤキだったからあっさり系で行くかも?」

耕作「そう言う感じで決めてるんだ。」

柔「普通はそうするんじゃないかな?」

柔「朝は今有る物で済ますだろうけど。」

柔「お昼は買い出しに行くから何が良いか考えておいてね?」

耕作「俺は何でも良いけど、そう言うんじゃ駄目だよね?」

柔「そうだね、一応は希望を言ってね?それを含めて何を作るか考えるから。」

耕作「分かった、考えておくよ。」

富士子達が上から下りて台所へ戻ってきた。

柔「皆、着替えてきたね~、ちゃんと着替えも持って来てたのね。」

富士子「さすがに昨日のままって言う訳にはいきませんから。」

キョンキョン「そうですよね。」

舞「柔さん、私がお味噌汁作りますからね~。」

柔「そうだったね、お願いするね。」

舞「はい、分かりました~。」

美咲「何を作るんですか?」

柔「ちょっと待ってね、冷蔵庫の中を見てみるから。」

柔は冷蔵庫の中を確認した。

キョンキョン「どうでした?」

柔「今見た感じだと卵焼きと焼き魚位かな?」

富士子「朝の定番メニューですね。」

美咲「もう作り始めます?」

柔「ちょっと待っててね、おかあさんが来たら、それで良いかどうか聞いてみるから。」

美咲「分かりました。」

舞「お茶注いでも良いですか?」

柔「あ、ごめんね、注いで良いよ。」

舞は5人分のお茶を注ぐと皆に渡した。

富士子「舞さん、ありがとう。」

キョンキョン、美咲「舞、ありがとう。」

柔「ごめんね~、舞さん。」

舞「旦那様、お茶注ぎましょうか?」

耕作「あ、お願い出来るかな?」

舞「分かりました。」

舞は耕作の湯呑を受け取ってお茶を注ぐと耕作に渡した。

耕作「ありがとね。」

玉緒がやって来た。

玉緒「皆、ここに居たのね、おはよう。」

柔「おかあさん、おはよう~。」

耕作「玉緒さん、おはよう。」

富士子、キョンキョン、舞、美咲「おはようございます。」

柔「おかあさん、焼き魚と卵焼きで良い?」

玉緒「そうね、それで良いと思うわよ。」

柔「じゃあ、皆で手分けして作るから。」

玉緒「そうなの?それじゃ、お願いしようかしら。」

舞「私、お味噌汁作りま~す。」

キョンキョン「富士子さんは卵焼きは作れます?」

富士子「何とか作れるかな?」

キョンキョン「じゃあ、私と一緒に作りましょうか。」

富士子「そうだね、色々教えてね。」

キョンキョン「勿論ですよ。」

美咲「私はお魚を焼きます。」

柔「お願いね~。」

玉緒「耕作さん?お布団片付けておきましょうか?」

耕作「分かりました、行きます。」

柔「あなた、お願いね~。」

耕作と玉緒は居間へ向かった。

柔「それじゃ、手分けして始めましょうか。」

富士子、キョンキョン、舞、美咲「分かりました~。」

柔「あたしは分からない所が有ったらお手伝いするね。」

舞「はい、お願いしま~す。」

美咲「お願いします。」

富士子とキョンキョンは冷蔵庫から卵を出すと卵焼きの素を作り始めて作り終えると
卵焼き用のフライパンを使って卵焼きを作り始めた。

舞も柔に尋ね乍ら冷蔵庫から具材を出すとそれを切り揃えて味噌汁を作り始めた。

美咲も魚を冷蔵庫から出して下味を付け始めて、下味を付け終えると魚を焼き始めた。
柔は皆が作っている状況を確認しながら食器を用意した。

美咲は柔が出した食器に焼き上がった焼き魚を次々と置いていき、キョンキョンは
富士子と自分が作った卵焼きを切り分けて皿に盛り付けた。

舞「柔さん、お味噌汁出来ました。」

柔「ありがとう~、このお椀に注いでいってね。」

舞「は~い、分かりました~。」

玉緒と耕作が戻ってきた。

耕作「居間はきれいにしてきたよ。」

玉緒「さすがに手分けすると早いわね~、もう出来たのね。」

柔「ありがとう~、もう持って行けるよ。」

玉緒「それじゃ、居間に持って行きましょうか?」

柔「あなた?炊飯器をお願いね。」

耕作「分かった、持って行くよ。」

柔達は手分けしてお盆に載せた食事を持ち、耕作は炊飯器を持って行った。



居間には滋悟朗が既に座って待っていた。

滋悟朗「ほぉ~、今朝も皆で作ったんぢゃな。」

柔「そうだよ~。」

柔達は持って来た食事を座卓の上に並べていき、それが終わるとそれぞれの場所に座った。

滋悟朗「それぢゃ、頂くとするかの。」

8人「いただきます。」

滋悟朗「この焼き魚の焼き加減は中々良いの~、味も良くしみ込んでおるぞ。」

美咲「ありがとうございます。」

滋悟朗「お主が作ったのか?」

美咲「はい、まだ2度目ですが上手く出来て良かったです。」

滋悟朗「昨日も言ったが、これなら今直ぐでも嫁に行けるぞい。」

美咲「本当ですか?嬉しいです。」

滋悟朗「勿論ぢゃ、これだけ上手く焼けるなら十分ぢゃぞ。」

滋悟朗「他の皆も中々の出来ぢゃて。」

富士子、キョンキョン、舞「ありがとうございます。」

玉緒「今朝は楽させて貰いましたわ。」

滋悟朗「玉緒さんは何もしなかったんぢゃな?」

玉緒「そうですわよ、皆が作ったので何もする事は出来ませんでしたわ。」

滋悟朗「何時も大変ぢゃで、たまには良いんぢゃないかのう。」

柔「皆、お替りは?」

滋悟朗「頂こうかの。」

耕作「じゃあ、半分で。」

舞「私も半分でお願いします。」

富士子「私はもう十分です。」

キョンキョン「私も同じく十分です。」

美咲「これで十分ですので。」

柔「分かった~。」

柔は滋悟朗と耕作と舞から茶碗を受け取ってお替りをよそうとそれぞれに渡した。

滋悟朗「何時もすまんの~。」

耕作「ありがとね。」

舞「柔さん、ありがとうございます。」

滋悟朗「皆はこの後はどうするんぢゃ?」

柔「富士子さんは自分の家に戻るけど、他の皆はお昼まで居るよ。」

滋悟朗「そうなんぢゃな、ゆっくりしていくが良いぞ。」

キョンキョン、舞、美咲「はい、そうさせて頂きます。」

滋悟朗「ところで、富士子はここに泊まっても良かったのか?」

富士子「はい、花園さんとフクちゃんは花園さんの実家に泊りがけで行ってますから。」

滋悟朗「そうぢゃったのか、喧嘩でもしたのか?」

富士子「違いますよ~、花園さんのご両親がフクちゃんに会いたいからって。」

滋悟朗「それは悪かったのう、勘違いぢゃ許せ。」

滋悟朗「柔?何か言いたそうぢゃの?」

柔「ううん、そんな事は無いよ?」

滋悟朗「いいや、お主がそうやって儂を見る時は何か言いたい事が有るはずぢゃが?」

柔「そう?でも、何にも言いたい事なんかないよ~、おじいちゃん。」

滋悟朗「まあ、良いわい、言いたい事は大凡見当は付いておるからの。」

玉緒「もうお食事はよろしいですか?」

滋悟朗「そうぢゃな、良いと思うぞい。」

8人「ごちそうさまでした。」

富士子、キョンキョン、舞、美咲「お粗末様でした~。」

柔「おかあさん?」

玉緒「分かってますよ、お願いしますね。」

柔「あは、じゃあ、片付けするね。」

柔「皆、片付けするよ~。」

富士子「分かったわ。片付けましょう~。」

キョンキョン、舞、美咲「は~い、分かりました~。」

滋悟朗「儂は少し休んでくるとするかの。」

柔「おじいちゃん、お昼も皆で作るからね~。」

滋悟朗「おお、そうか、楽しみにしとるぞ。」

滋悟朗は自分の部屋に戻って行った。

柔「あなた?炊飯器良い?」

耕作「分かった、任せとけ。」

玉緒「それじゃ、私はお洗濯してきますね。」

柔「は~い、行ってらっしゃ~い。」

玉緒は洗濯場へ向かった。

柔「ちゃっちゃと済ませて上でゆっくりしよう~。」

富士子「私は少し休んだら戻るね。」

柔「そうだね。」

柔達は手分けして食器類他を持って台所へ行った。



台所に着くと皆で手分けして片付け始めた。

柔「片付け終わったら、一度上に上がろうね。」

舞「は~い。」

柔は沸かしていたお湯を温め直すとポットに入れた。

美咲「柔さん、終わりました。」

柔「ありがとう~、じゃあ、それぞれカップを持って上に行こうか。」

富士子、キョンキョン、舞、美咲「は~い、分かりました。」

耕作「俺はポットを持って行くよ。」

柔「うん、お願~い。」

柔は耕作の分のカップと急須も一緒に持って皆と上に上がった。