公園を歩いていると、シジュウカラの巣立ち雛の姿が目に入る季節になりました。

親鳥の後を懸命についていきながら、しきりに餌をねだる姿は、いかにもあどけなく、見ているこちらの頬も自然とゆるみます。

 

↑まだあどけなさが残るシジュウカラの幼鳥

 

 シジュウカラは沖縄本島では一年を通して見られる留鳥で、公園はもちろん、時には庭先にもやってくる、とても身近な野鳥です。人の暮らしのすぐそばで、こうした子育ての営みが繰り広げられていることに、あらためて気づかされます。

 

 この鳥は日本全国でもごく普通に見られ、市街地の公園や庭から、低山の林、湿原まで幅広い環境に適応しています(小笠原諸島を除く)。基本的には渡りをしませんが、寒冷地の個体や餌の少ない時期には、移動することもあります。秋から冬にかけては、数羽から十数羽ほどの群れをつくり、時にはメジロやコゲラなどと混ざった「混群」を形成することも知られています。

 

 さらに興味深いのは、その鳴き声です。シジュウカラは複数の声を組み合わせて仲間とコミュニケーションをとっており、その並び方には「文法」のような規則があるとも考えられています。こうした特徴から、動物の言語研究の対象としても注目されています。

 

 身近な存在でありながら、奥深い世界を持つシジュウカラ。

巣立ち雛たちのにぎやかな声に耳を傾けてみると、彼らの“会話”が少し違って聞こえてくるかもしれません。