農耕地の上空を、たくさんのツバメたちが勢いよく飛び交っていました。
電線にも一直線に並んで止まっています。今の時期に見られるツバメは、そのほとんどが留鳥のリュウキュウツバメです。県内で繁殖するため、群れの中にはあどけない幼鳥の姿も多く混じっていました。
先日、友人が撮影した1枚の写真を見せてもらいました。水面スレスレを滑空し、大きな口を開けて水を飲む瞬間を捉えた美しい写真でした。「自分もいつかこんな写真を撮りたい」そう思い立ってから何度も挑戦してきましたが、一度もうまく撮れたためしがありません。
しかし、その日は違いました。「今なら間違いなく撮れる。ここで撮れなければ、永久にチャンスはないかもしれない」。そう確信するほど、奇跡的な条件が揃っていたのです。
条件① 水がたっぷりと張られ、遮るものが何もない更地の田んぼ。
条件② 田んぼに接した農道に、車を停められるスペースがある。
条件③ 農道が風上になっており、リュウキュウツバメたちが常に農道に向かって飛んでくる。
条件④ 頭上の電線には多数のリュウキュウツバメが止まり、まるで順番待ちをするかのように次々と舞い降りてくる。
最高の舞台が整いました。私は農道脇に車を寄せ、車内に三脚を立てて照準器も装着しました。準備万端です。
それから約40分間、連写で撮り続けました。
悪戦苦闘の末に撮れたのが、次の2枚の写真です。
自分の腕と機材の限界はありますが、その瞬間を切り取った精一杯の写真です。

