「マミジロアジサシが見られる岩礁がある。
そんな情報を鳥見仲間から教えてもらいました。しかも、その場所へ行けば「見放題」とのことでした。
私はこれまでマミジロアジサシを一度も見たことがありません。ぜひこの目で見てみたいと思いました。
ただ、その岩礁へ行くのは簡単ではありません。目的地は離島の近くにあり、フェリーに乗らなければ近づくことができないのです。しかも観察できるチャンスは、フェリーが岩礁のそばを通過する往路と復路のわずか2回だけ。島へ渡っても、この時期は他の野鳥との出会いはあまり期待できません。
「効率の悪い鳥見だな。」
そう思いながらも、「まだ会ったことのない野鳥に会える」という期待のほうが大きく、思い切って出かけることにしました。
フェリーが岩礁へ近づくと、その上空にはたくさんのマミジロアジサシが舞っていました。
↑上空を飛ぶマミジロアジサシの群れ
初めて目にする姿に胸が高鳴ります。夢中でシャッターを押し続けましたが、船上からでは距離が遠く、満足のいく写真を撮ることはできませんでした。
↑マミジロアジサシ
島には約2時間滞在しただけで、とんぼ返りです。
復路では「今度こそもう少し良い写真を」と期待していました。しかし、岩礁が見えてきても様子が違います。上空には1羽も飛んでおらず、岩礁の上にも姿はありません。往路ではあれほど見られたマミジロアジサシが、帰りには完全に姿を消していました。復路はまさかの空振りです。
ほぼ一日がかりの鳥見でしたが、成果は決して多くはありませんでした。それでも、私にとってはマミジロアジサシとの初めての出会いです。
写真に満足はできなくても、初めて出会えた喜びは大きく、この一日は十分に価値のある遠征になりました。次に訪れる機会があれば、今度こそ納得の一枚を撮影したいと思います。

