南部海岸でハシブトアジサシに出会いました。4月に続いての再飛来です。
ハシブトアジサシは、ユーラシア大陸、北アメリカ南部、南アメリカ、アフリカ中部、オーストラリアなど世界各地に広く分布するアジサシ類です。海鳥の仲間ですが、内陸の湖沼周辺でも繁殖することで知られ、外洋へ出ることはあまりありません。日本に最も近い繁殖地は台湾や中国東部で、日本では旅鳥としてまれに本州以南で観察される鳥です。
名前のとおり、他のアジサシ類と比べて太く頑丈な嘴を持つのが特徴です。その体つきもどことなく力強く見えます。
食性は動物食で、特にカニ類を好んで捕食します。
今回観察した個体も、海面や干潟の上を飛びながら獲物を探していました。獲物を見つけると、水面や浅瀬からカニなどをすくい上げるように巧みに捕らえていました。
同じ干潟ではコアジサシも上空を飛び交い、時折り、ダイビングを繰り返しておりました。
ハシブトアジサシはコアジサシのように水中へ飛び込んで魚を捕らえることはほとんどありません。同じアジサシの仲間でも狩りの方法は大きく異なります。
沖縄本島では普通に見られる鳥ではありませんが、今年は4月に続いて再び姿を見せてくれました。今後もしばらく滞在してくれることを期待したいと思います。


