本島北部の農耕地で鳥見をしているときのことです。ふと海岸線の上空に数羽の鳥が飛んでいるのが目に入りました。かなり遠かったため、双眼鏡で確認してもはっきりとは分かりません。しかし、その独特の飛び方や、最近各地で目撃が相次いでいる状況から、「もしかしたらグンカンドリではないか」と思いました。

 

 急いで海岸へ向かうと、ちょうど3羽のコグンカンドリが高度を下げているところでした。大きく翼を広げ、低空を旋回しながら時折急降下を繰り返します。獲物を狙っているようにも見えましたが、魚を捕らえる瞬間を確認することはできませんでした。

 

 

 先日、インスタグラムで釣り人が釣り上げた魚をコグンカンドリが横取りする様子が投稿されていました。グンカンドリ類は自ら魚を捕るだけでなく、他の海鳥や人間が手にした魚を奪うことでも知られています。しかし、この日は釣り人の姿が少なく、そのような行動を見ることはできませんでした。

 

 

 沖縄本島では、台風の後にグンカンドリが飛来することが以前から知られています。実際、今回の台風6号の後には、本島各地でグンカンドリの目撃情報が相次ぎました。南部では21羽もの群れが観察されたという話も聞いています。

 

 今回出会った3羽のコグンカンドリも、台風によって運ばれてきた個体たちなのかもしれません。あるいは、台風後から本島周辺に留まり続けているのでしょうか。真相は分かりませんが、これほど近くでコグンカンドリを観察できたのは私にとって初めての経験でした。

 

 

大きな翼で風を捉え、悠然と海岸上空を舞う姿は実に印象的でした。台風は各地に被害をもたらしましたが、その一方で思いがけない鳥との出会いをもたらしてくれた出来事でもありました。