本島中部の海岸を訪れると、今季初めてとなるベニアジサシの群れに出会いました。群れは海上を忙しく飛び回りながら、盛んに狩りを行っていました。

 

↑ベニアジサシ

 

よく観察すると、ベニアジサシの群れの中にはエリグロアジサシやコアジサシも混じっており、異なる種類のアジサシたちが一緒になって小魚を追い回していました。海面近くを軽やかに飛翔し、ときおり水面へ飛び込む姿は実に見事でした。

 

↑エリグロアジサシ

 

↑コアジサシ

 

 ベニアジサシの特徴といえば、鮮やかな赤い脚と赤い嘴です。しかし、この日観察した個体の多くは、まだ嘴の赤みがあまり目立ちませんでした。おそらく渡来して間もない個体なのでしょう。繁殖期が近づくにつれて次第に色彩が鮮やかになり、美しい夏羽の姿を見せてくれるものと思われます。

 

 群れによる狩りは数分間続きましたが、その後は一斉に飛び立ち、どこか遠くへ飛び去っていきました。短い時間ではありましたが、今季の到来を実感させる嬉しい観察となりました。

 

 さて、このベニアジサシたちは今年も近くの岩礁でコロニーを形成するのでしょうか。沖縄本島ではベニアジサシの繁殖が毎年確認されており、コアジサシやエリグロアジサシとともに営巣する様子が知られています。今年も無事に繁殖し、多くの雛たちが巣立ってくれることを期待したいと思います。