ヤンバルクイナと出会ったあの日のことです。
帰路につこうとしたそのとき、目の前の電線に一羽の小鳥が飛んできました。
双眼鏡で覗いた瞬間、思わず息をのみました。
それは、これまで一度も実物を見たことのない野鳥、ミヤマホオジロだったのです。
図鑑やインターネットで何度も目にしてきた鳥でしたが、実際に目の前に現れたその姿は、想像以上に印象的でした。思いがけない出会いに、しばらく見入ってしまうほどの感動がありました。
ミヤマホオジロは、本州中部以北の山地や中国大陸などで繁殖し、冬になると西日本へ渡って越冬することで知られています。沖縄本島では珍鳥というほどではないものの、観察例はそれほど多くなく、出会いは決して容易ではありません。
今回出会った個体も、越冬を終えて北へ戻る途中だったのかもしれません。渡りを前に、ヤンバルで体力を蓄えていた可能性も考えられます。
これまで沖縄本島で目撃例が少ないのは、単純に越冬個体数が少ないためなのだと思われます。
