早くもツバメチドリの飛来が確認されました。

今回確認できた個体数は10羽。サトウキビの刈り取り跡地での観察です。

 

ツバメチドリたちは地面に体を低く沈め、頭上を昆虫が飛ぶと、素早く飛び上がって空中で捕らえる様子が見られました。この独特の狩り方は、ツバメチドリならではの魅力です。

 

 

ツバメチドリは、本来は中国や中央アジアなどで繁殖する鳥ですが、沖縄では毎年繁殖が確認されています。渡りのルート上に位置することに加え、繁殖に適した環境が整っていることが、その理由と考えられます。

 

では、沖縄のどのような環境がツバメチドリの繁殖に適しているのでしょうか。

 

まず、「裸地」の存在です。ツバメチドリは巣を作らず、地面に直接産卵するため、このような開けた場所が欠かせません。

 

次に、温暖な気候です。本土よりも早い時期から繁殖に入ることができるため、繁殖成功のチャンスが広がります。

 

さらに、バッタやトンボといった昆虫が豊富であることも大きな要因です。雛の成長には安定した餌環境が必要不可欠です。

 

加えて、捕食者が比較的少ない点も見逃せません。沖縄では、留鳥であるツミを除く多くの猛禽類が冬鳥であり、雛が育つ5月頃にはほとんど姿を消しています。

 

こうした条件が重なり、沖縄はツバメチドリにとって魅力的な繁殖地となっているのでしょう。

 

今年も例年のように、多くの雛が無事に育ってくれることを願っています。