春が近づくこの時季、野鳥たちは恋のお相手探しに忙しくなります。
鳥のつがい関係はさまざまで、同じ相手と生涯をともにする種もいれば、毎年相手が変わる種もいるようです。
先日、シジュウカラのエサ渡しによる求愛行動を目撃しました。
雄が捕えたエサを雌に差し出し、雌がそれを受け取ります。どうやらこの行動が、ペア成立の合図のようです。
興味深いのは、ペアが成立したあともこの「エサ渡し」が続くことです。
産卵前の雌は多くの栄養を必要とするため、雄がエサを運んで補給する意味もあると言われています。
このような求愛給餌でよく知られている鳥といえば、カワセミでしょう。
雄が小魚を雌に差し出す姿は、野鳥の求愛行動の代表的なものの一つです。
もちろん、鳥の求愛方法はそれだけではありません。
木の枝のてっぺんで大声で囀る行動も、求愛や縄張り宣言の意味を持つとされています。
また、カモ類が首を上下に振る独特のしぐさも求愛ディスプレイの一種といわれています。
さらにバンの激しい追いかけも、ケンカのように見えて実は求愛行動である場合もあるそうです。
こうして見てみると、野鳥たちの恋のアピール方法は実にさまざまです。
春のフィールドでは、そんな鳥たちの恋のドラマを観察するのも楽しみのひとつです。


