近くの公園の池では、30羽前後のハシビロガモが越冬しています。
しかしこの池の個体群は、行楽客が与える鯉の餌やパン屑に依存する傾向があり、野鳥本来の姿とは少し違う越冬の形になっているのが気がかりです。
一方、公園の近くを流れる小川にも数羽のハシビロガモがやって来ます。こちらでは餌付けは行われていません。ただ、鳥見の人が頻繁に訪れるためか、次第に人慣れし、警戒心が薄れてきているように感じます。
この小川には留鳥のバンのほか、オオバンやコガモも採餌に訪れます。そのためか、水面に浮いていた目に見えるアオミドロのような藻類は、みるみるうちに減っていきました。最近では、逆立ちをして水底の沈水植物や微小生物をついばむ姿が目立つようになっています。
ハシビロガモやコガモは、すぐ隣にある干潟や水路を行き来しています。それぞれの環境で異なる餌資源を利用しているのでしょう。小川では水生植物や小動物、そして干潟では底生生物など状況に応じて食性を使い分けているのかもしれません。
そんな中、突然2羽のハシビロガモが同時に水浴びを始めました。コガモより一回り大きな体で激しく羽ばたくその様子は迫力満点。水しぶきが上がり、周囲の鳥たちを蹴散らすほどの勢いでした。静かな水面が一瞬にして活気づく、印象的なひとときでした。

