やっと、コミミズクに会うことができました。

 

この鳥に会いたくて、これまで三度、夜の農耕地を訪ねました。姿をちらりと確認できたことはありましたが、写真に収めることはできませんでした。そして今回、ようやく念願がかないました。

 

 その日の夕方、沈みゆく夕日を眺めながら、あたりが暗くなるのを待ちました。

 

 

 闇がゆっくりと田畑を包みはじめると、いよいよ行動開始です。とはいえ、することは車で農道をゆっくり走るだけです。エンジン音を抑え、目を凝らしながら慎重に進みます。

やがて、開けた畑でコミミズクの姿を見つけました。しかし、カメラを構える間もなく、ふわりと飛び立たれてしまいました。

 

 暗がりの中でファインダー越しにその姿を探すのは至難の業です。ライトを当てれば警戒させてしまいます。警戒している個体をファインダーで追うのはほとんど不可能に思えました。そこで今回は照準器を活用することにしました。ライトを点けた瞬間に位置を把握できるため、わずかな時間でも対応できます。

 

 その後、約二時間にわたり探し続けましたが、なかなか姿は見つかりません。半ばあきらめて帰ろうとしたそのとき、闇の中を飛ぶ影が目に入りました。コミミズクです。

飛び去った方向へ急ぎ、慎重に探すと、散水機の上にとまる姿を発見しました。今度は準備万端です。落ち着いて構え、ようやくシャッターを切ることができました。

 

 

何度も足を運び、空振りを重ねた末の一枚。思い出深い出会いとなりました。