農耕地上空でホバリングをする猛禽を見つけました。

私の知っている限りでは、沖縄本島で、ホバリングをする猛禽といえばチョウゲンボウとノスリです。両者は一見して大きさで見分けがつきます。チョウゲンボウは小さめの猛禽ですがノスリはサシバより大きな猛禽です。また、ホバリングもチョウゲンボウは激しく羽ばたき長く続きますが、ノスリのホバリングは緩やかな羽ばたきで、移動しながらのホバリングです。以上からすると目の前にいる猛禽はノスリということになります。

また、飛んでいるノスリの識別は、「黒い腹巻き」や白い翼に一対の黒斑でもできます。

 

↑ノスリ

 

 ノスリの食性は動物食で、昆虫類、両生類や爬虫類、小型哺乳類、鳥類などを採食するため、それらの小動物の多い、農耕地、草原、河原などでよく見かけます。

 日本では北海道から九州、小笠原諸島に分布・繁殖していて、北のものは冬には南へ移動しているものもいます。一般的には漂鳥ですが、冬になると海外から渡来してくることも確認されています。

沖縄本島では冬に見られますが、先日、粟国島では大陸産亜種ノスリらしき個体が観察されました。

 

↑大陸産亜種ノスリと思われる個体